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【セルジュ ルタンス】ラルリジューズ(修道女)(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイク セルジュ・ルタンス ブランド 調香師 香りの美学
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修道女に対する憎悪が生み出した香り

La religieuse – Serge Lutens

無垢な魂を尊び、それを守りたいと願う心は冒涜への耐えがたい渇望に引き裂かれる。
雪のようなジャスミンの純白と、厳格な信仰心の漆黒よ。善なるものの束縛から我らを解き放て。

公式ホームページより

セルジュ・ルタンスの「コレクションノワール」より、2015年4月21日(フランスでは1月30日)に発売されました。その名も「修道女」です。オリエンタル・フローラルの香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

セルジュ・ルタンスは、第二次世界大戦中の1942年に、ナチスドイツに占領されていたフランスのリールで生まれています。彼は、当時の法律で姦通罪になるような生まれ方をした望まれぬ子でした。そのため一ヶ月にも満たないうちに母親から引き離され里子に出され、里親の間を点々とする幼少期を送りました(ルタンスは修道院生まれではない)。

そんな彼が、戦争後、ナチスドイツが崩壊し、フランスが解放され。母と共に、極貧のある時期、修道院で生活しました。神に仕える清らかで純粋無垢な存在という汚れなきイメージを持つ修道女と、実際に修道女から受けた自分と母への冷たい仕打ちといった相反する側面をひとつの香りとして表現したものです。

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オドロオドロしい聖歌に合う香り

雪、氷には、その火傷する様な冷たさと美しさが同時に存在しています。私は雪が好きです。白くて、無垢で、そして、無性にそんな雪の上を踏みつけて汚したい衝動に駆られるのです。修道女とは実は私なのです。

セルジュ・ルタンス

この香りのテーマは、白と黒のコントラスト、善と悪及び道徳と背徳への葛藤のせめぎあいです。そして、セルジュ・ルタンスのブランドとしての70作品目のフレグランスとなります。

白と善の側面を雪のように白いジャスミン、黒と悪の側面をシベット、ムスク、インセンスによって表現しています。実際のところ、この香りの中には、白い雪に包まれた修道院で黙々と神への祈りを捧げる修道女のイメージのみ存在します。そこには、強烈なコントラストは存在しません。多くのルタンスマニアが、期待するのは、映画「オーメン」(1976)で流れてたようなオドロオドロしい聖歌が頭の中に流れつつ、善と悪が回転木馬のように駆け巡る香りを期待していたのではないでしょうか。

しかし、実際のところは、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」のようなこんこんと降り積もる雪のようなイメージの香りなのです。


ボトルのパープルカラーは、シャネルの2.55バッグのライニング・カラーの意味と同じく修道女の衣服に由来するのかもしれません。

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香水データ

香水名:ラルリジューズ(修道女)
原名:La Religieuse
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/14,300円、100ml/22,000円


シングルノート:ジャスミン、シベット、ムスク、インセンス

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