作品名:紳士は金髪がお好き Gentlemen Prefer Blondes (1953)
監督:ハワード・ホークス
衣装:ウィリアム・トラヴィーラ
出演者:マリリン・モンロー/ジェーン・ラッセル/チャールズ・コバーン/トミー・ヌーナン
強烈な美脚全開のリゾート・ファッション
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鮮やかなターコイズブルーの配色。
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美脚全開のリゾート・ファッション。
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50年代を感じさせるファッションだが・・・
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個性のヒントはこういった昔のファッション・センスに転がっているものです。
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ワードローブ・テスト。
ジェーン・ラッセル・ルック7 ショートパンツ
- ターコイズ・ブルーのワンピース水着
- 白のショートパンツ
- 白×ターコイズブルー(白ポルカドット)のショートガウン
- 白のストラップサンダル
- シルバーバングル
- 特徴のあるイヤリング
インターネットの完全普及により、過去のファッションが容易に見れる現代において、「トレンド」というものは、情報弱者に対するアパレル産業のマーケティング戦略になり果てました。
今ではファッション感度の高い人は、「これが今のトレンドなんです」と言われると、その販売員に対して「まだそんな古臭い販売方法でやっていける店なんですね」と感じてしまい、速やかに撤退を決意させる一言になっています。ファッションは、もはやトレンドの殻を突き破り、個性の旅に出ているのです。
今では、勉強不足な販売員ほど、どのお客様に対してでも「トレンド」という言葉を使いたがるようになっています。一方、本当にファッション感度の高い販売員は、情報弱者のお客様と、ファッション感度の高いお客様を見極めます(それは決して何を身に着けているか?ということだけの問題ではない)。そして、前者には、「トレンド」という言葉をクロージングの武器として使用し、後者に対しては、「トレンド」という言葉を記憶の彼方に葬り去ります。
合計三着のブラックドレスを着たジェーン・ラッセル
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ブラックドレスにグレーのファーストールの絶妙なバランス。
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ファム・ファタールっぷりを演出するVカット。
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黒いドレスを着ると、赤い口紅が特に際立ちます。
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黒のロングドレスは、長身長にだけ似合うという見本。
ジェーン・ラッセル・ルック8 ストラップレスドレス
- ブラック・ホルターネックドレス
- グレーのファーストール
- 水晶のブレスレット
ホルターネックドレス、ローブデコルテドレス、ストラップレスドレスと、三着のブラックドレスに身を包むジェーン・ラッセル。ドレスそれぞれによって、見事にイメージが違います。
それにしても、ファー、レース、スパンコールといった要素が、女性に与える影響を的確に示してくれるスタイリングです。ブラックドレスにファーは、女性にファム・ファタールな妖しい魅力を与え、レースは、敬虔な貞淑さを与え、スパンコールは、「私を見て!そして、食べて!」オーラを放つのです。
ハイネックのグリーンニットドレス
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肩口とスカート部分にくるみボタンでアクセントを。
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1950年代の映画には、多くのグリーンドレスが登場します。
ジェーン・ラッセル・ルック9 グリーンドレス
- グリーンドレス、肩口に2つの白のあて布とくるみボタン