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メゾン・フランシス・クルジャン

【メゾン フランシス クルジャン】グラン ソワール(フランシス・クルジャン)

メゾン・フランシス・クルジャン
©Maison Francis Kurkdjian
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グラン ソワール

原名:Grand Soir
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2016年10月1日
対象性別:ユニセックス
価格:70ml/39,600円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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エレガンスを生み出す甘さ

プティ マタン」がパリの朝ならば、こちらはパリの夜をテーマにした姉妹作です(しかし、この琥珀色の美しい液体は夕陽を連想させます)。2010年に発売された「アプソリュ プール ル ソワール」が、この香りのプロトタイプである。

パリの街が満天の星のように輝く夕べからインスパイアされて生まれた1920年代風のオリエンタルの香りは、フランシス・クルジャンによる調香です。

別名「アンバー ユニヴェルサリス」でしょうか。ラベンダーとアンバーとシュガーがトップノートでその言葉通り炸裂します。そして、まろやかなバニラと香ばしいベンゾイン、バルサミックなトンカビーンが立ち上がり、シスタス(ラブダナム)の深みのあるダークな香りに包み込まれていきます。

最初から最後まで徹底的にパリの香りです。それも「二人の巴里」の香りです。夕陽から夜にかけてデートするカップルのためのロマンティックな香りです。食欲も性欲もどちらも触発する香りです。

それはただ甘さだけを主張する香りとは一線を画します。若い男女が身につけると「甘さをクールに転換した」という奇跡的な洗練を身につけさせ、中高年の男女が身につけると、「甘さを無理のない若々しさに転換させた」という大人の余裕を感じさせてくれます。

人は甘さの中にロマンスを見るのですが、その甘さが、エレガンスへと昇華していく香りはなかなか存在しません。その意味において、この香りこそまさに、エレガンスを生み出す甘さなのです。

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香水データ

香水名:グラン ソワール
原名:Grand Soir
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:70ml/39,600円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


シングル・ノート:スペイン産シスタスラブダナム、タイ産ベンゾイン、ブラジル産トンカビーン、バニラ、アンバー