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【ラルチザン】ゾンカ(ベルトラン・ドゥシュフール)

ラルチザン パフューム
@L'Artisan Parfumeur
ラルチザン パフューム
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ゾンカ

原名:Dzongkha
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,000円

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青い目をした修行僧の香り

@L’Artisan Parfumeur

2006年にラルチザンの香りの旅シリーズ「エキゾチック ボヤージュ(レ・ヴォヤージュ・エグゾティキ)」(別名ドゥシュフール、俺の旅シリーズ)の第三弾として発売された「ゾンカ」は、ヒマラヤ山脈東部にあるブータン王国を香りにしたフレグランスです。

2004年の「タンブクトゥ」の成功に触発され生み出された秘境の香りです。「ゾンカ」とは、ブータンの国語です。日本語でたとえると、その名は「ニホンゴ」という名前になります。


標高約3000mの断崖絶壁に張り付くように建つチベット仏教の聖地・タクツァン僧院で焚かれるお香、なめされた革、ヒマラヤの花々のウッディ・スパイシーの香りは、ベルトラン・ドゥシュフールによって調香されました。

それは〝調香師界の青い目の修行僧〟とも呼ばれる男のひとつの挑戦でした。インセンスとフローラルの融合をテーマに生み出されたのがこの香り「ゾンカ」です。そして、それはインセンスとアイリスの融合をチャイティーの仲介役によって成し遂げようとした香りでした。

その答えはひんやりとした石と薬草の背景に漂うお香の香りでした。やがて、そこにカルダモンが投入され、香り全体が温かさを帯びます。

そして、現れる(ピオニーの甘さを従えた)アイリスという名の〝仏の導き〟。それは身に纏いし日によっては現れず、現れてもそのタイミングは変わってきます。香りと仏の導きを結びつけた香り。それが「ゾンカ」なのです。

この香りを嗅ぐと、いつかドゥシュフールに「コーヤサン」という名の香りを作ってもらいたいと考えるのは私だけでしょうか。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ゾンカ」を「ウッディアイリス」と呼び、「ゾンカは彼の初期の作品「タンブクトゥ」に近いが、よりクラシカルなムスクとアイリスのトップノートとミドルノートが、スモーキーなシダーのベースの上に重ねられている。」

「すばらしい香りで、空気のように軽く静かで穏やか。星降る夜の下、お香が立ち上るよう。アンディ・タウアーの「レール デュ デゼール マロカン」に似ているが、それよりは弱め。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ゾンカ
原名:Dzongkha
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,000円


トップノート:ピオニー、カルダモン、ライチ
ミドルノート:スパイス類、ホワイトティー、ベチバー、インセンス、シダー
ラストノート:レザー、アイリス、パピルス