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シンディ・ローパー伝説7(3ページ)

シンディ・ローパー
シンディ・ローパー
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そして、ドラァグ・クイーンのミューズに・・・

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「ヘイ・ナウ」 1994年7月リリース。全米87位、全英4位

ゴージャスなドラァグ・クイーンたちに出演してもらって、1964、65年の万国博覧会に出展された12階建ての高さほどあるユニスフィアのそばで、「ヘイ・ナウ」のビデオを作った。・・・イギリスではあのレコードを100万枚売ったけど、アメリカではあのビデオがボツにされたって知ってる?・・・このあとグロリア・エステファンがあのドラァグ・クイーンを見て、彼らを「エヴァーラスティング・ラヴ」のビデオに出したのよ。

シンディ・ローパー

1994年にシンディ・ローパーは初のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』を出しました。その中で「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」をリメイクしてレゲエの雰囲気を持たせたものが「ヘイ・ナウ」として発表され、ヨーロッパで大ヒットしました。そして、シンディは12人のドラァグ・クイーンのダンサーと共に2~3週間のヨーロッパ・ツアーを敢行しました。

この曲のビデオ・クリップは、恐らく後世の世界中の歴史の教科書に乗るであろうほどのインパクトを生み出したと言えます。それは、歴史上初めてドラァグ・クイーンの魅力を(一般大衆が見る)映像の中に記録し、世界へ発信したからです。

最初は、え!!何!この人達ってもしかして男!?という驚きからはじまり。しれっと現れるシンディの赤のボーラーハットに、シャイニーピンクのスタイリッシュボブ。そして、レッドドレスの突き抜けた存在感を前に、秒が進むごとに人々はその世界観に新鮮さを感じ、夢中になってしまいます。

キメキメのポーズ(力こぶポーズが身震いするほどカッコいい!!)を取るドラァグ・クイーンの中で「おネエさん」的動きを連発するシンディが、(見事なまでに浮いてなく!!)カッコよく見え、最終的には、ドラァグクイーンたちも愛らしい存在として人々の記憶に留まる役割をこの作品は果たしています。このビデオ・クリップが、21世紀のあらゆるポップスターに与えた影響は計り知れず、その先見の明の凄さは、ファッション業界さえもリードしたものでした。

そして、パトリック・スウェイジ、ウェズリー・スナイプス、ジョン・レグイザモ主演の1995年のドラァグ・クイーン映画『3人のエンジェル』のエンディングで効果的に「ヘイ・ナウ」は使用されています。この曲により、シンディ・ローパーは、復活を果たし、ドラァグ・クイーンのミューズのみならず、トランスジェンダー及び同性愛の〝解放運動のシンボル〟となったのでした。

70年代、私はいつもずっと姉のエレンみたいな自分の知っている同性愛の人たちのことを心配していた。


シンディ・ローパー・スタイル34 ドラァッグクイーン
  • シャイニーイエローのショートボブに、赤のボーラーハット
  • 赤のネックレス
  • 赤のビスチェドレス

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50代のシンディ・ローパー


シンディ・ローパー・スタイル35 ジャケパンスタイル
  • ショールカラーのテーラード・ジャケット
  • 素肌に3つボタンのベスト、ストライプ
  • ブルージーンズ


2005年に発表したアルバム『ボディ・アコースティック』のシンディは、ショートカットがカッコよく、ある種のアンドロギュヌス性に満ちていました。

セット・ユア・ハート、2008年。

7枚目のアルバム『ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク』のブルーマーメイド・ドレス。

そして、シンディらしいオールディーズ・スタイル。