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ブルガリ銀座タワー【全国フレグランス聖地ガイド】

全国フレグランス聖地ガイド
全国フレグランス聖地ガイド 香りの美学
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ブルガリ銀座タワー

★☆☆☆☆ 東京・銀座
公式ホームページ

豪華な建物で販売の仕事をするときに注意しなければならないのは、「虎の威を借る狐」のような販売員は、すぐに底が知れてしまうということです。特にラグジュアリー・フレグランスを販売するにあたって重要なことは、フレグランスIQとしっかり向き合う姿勢です。それは間違ってもお客様の目の前で、そのフレグランスの資料をパラパラとめくる行為からは生まれません。

2007年11月30日、東京・銀座2丁目にオープンしたブルガリ最大の旗艦店ブルガリ銀座タワーには、大阪・ヒルトンプラザにあるブルガリと二店舗でのみ取り扱っている「レ ジェンメ」というブルガリ最高級のフレグランスが取り扱われています(伊勢丹のフレグランスコーナーでも一部は取り扱われています)。

銀座タワーの2階にフレグランス専用の販売スペースが、ラスベガスのカジノ台のように控えています。そして、そこで2階のバッグ、アイウエアなどのアクセサリーを担当している販売員が、説明してくれるのですが、ただ社内資料を見ながら香料を並べ立てるだけで(本人もその香料についての知識が無い)、その香りの世界観については全く語ることも出来ません。

もちろん調香師についての知識、彼らがこれらの香りを創造した想いに対する背景の説明も一切無く、ただただ「ブルガリの最高峰の香りなんです!」と、連呼するその姿に、ブルガリというブランドのジュエリーさえもここ最近は品質が落ちているんじゃないかと猜疑心が増長する程です。

ここに、なぜカルティエが自社のフレグランスを日本で取り扱わないのかという問題の答えが透けて見えてくるのです。

はっきりいうと、この規模のフレグランスの種類について、しっかりとした説明が出来るようにトレーニングするためには、販売員の中から、フレグランスに詳しい人間を選抜してインセンティブを設けて二つの肩書きを名刺に記す必要があります。

さらに、表参道のさるラグジュアリー・ブランドのフレグランス・スペシャリストが副店長に抜擢されたように、フレグランス販売が出世に有利だという風にすれば、こぞってレ ジェンメについて説明できるように、他社のフレグランスについての勉強も怠らないようになるのでしょう。

重要なことは、フレグランス販売とは、比較販売だということを知らなければなりません。それは天然香料と合成香料の比較販売ではなく、あるお客様が愛してきた数々の香りに対して、新たなる香りとの〝未知との遭遇〟を演出させていただく比較販売なのです。

ちなみに、今ではハイジュエラーはほぼどこもフレグランスを販売しています。そして、ブシュロンなどでは、その香りは、カウンターの隅で埃を被っている状態です(ショパールはカルティエと同じく日本には上陸させていない)。自社のフレグランスに対するそういった姿勢を、そろそろ日本国内のハイジュエリー・ブランドは改めていくべきでしょう。そして、カルティエも再び、日本でフレグランスを販売し、香りのジュエリーという概念を日本中に知らしめるべきなのです。

今のところ、ブルガリのレ ジェンメを購入する価値は見いだせないと言明せざるを得ません。

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