作品名:セシルの歓び À coeur joie(Two Weeks in September) (1967)
監督:セルジュ・ブールギニョン
衣装:アルレット・ナスタ/ピエール・カルダン
出演者:ブリジット・バルドー/ローラン・テルジェフ/マイケル・サーン/ジャン・ロシュフォール
動物園の檻の中でファーを着るバルドー

バルドーはロンドン動物園の撮影中に涙が出てしょうがなかったと回想しています。

閉じ込められ気の狂ったゴリラを見てバルドーは胸を痛めていました。

そして、あるチンパンジーは、バルドーから離れようとしなかったので、バルドーは撮影よりも、チンパンジーが気になってしょうがなかった。
セシル・ルック9 ファールック
- ホワイトファー
- ヌードカラーの全身タイツ
ブリジット・バルドーは、毛皮を着て、動物の檻の中に入り、この年(1966年)から動物愛護運動の活動を本格化させるのでした。
マイケル・サーンの映画がなぜお洒落なのか?

マイケル・サーンは映画監督だけでなく、プロのフォトグラファーでした。

だからこその異様なまでのカリスマ性を映像の中で示していたのでした。
本作公開の一年後の1968年に『ジョアンナ』を完成させ、1970年に『マイラ』で、性転換した女性をセンセーショナルに描き、映画界から事実上追放されてしまったこの男は、今では、〝時代の先を行き過ぎた天才〟として崇拝されています。
そんな彼が着ているブラウンスエードのブルゾンにダークネイビーのドットスカーフのアンサンブルがかなり決まっています。これぞまさにスウィンギング・ロンドンの極みです。
バルドーのパンツルック・ヴァージョン2

明るいニットひとつでバルドーがとても若々しく見えます。

後にフランス演劇界の重鎮となるローラン・テルジェフ。
セシル・ルック10 パンツルックPART2
- ライトブラウンのニット
- ブラックベルト
- ブラウンのベルベットパンツ
この作品の中でひとつ印象的なのは、ブリジット・バルドーは全編に渡り、アクセサリーを一切つけていないところにあります。
ちなみに二種類のニットが登場するのですが、それぞれ見え方が違ってきます。

一方、グレーのニットは落ち着いた女性像を生み出してくれます。

有名な騎馬戦スタイルの二人。