作品名:セシルの歓び À coeur joie(Two Weeks in September) (1967)
監督:セルジュ・ブールギニョン
衣装:アルレット・ナスタ/ピエール・カルダン
出演者:ブリジット・バルドー/ローラン・テルジェフ/マイケル・サーン/ジャン・ロシュフォール
BIBAに光臨したブリジット・バルドー
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BIBAで購入したかのようなミニドレス。
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シューズはローヒールパンプスです。
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袖口のフローラルプリントがとても魅力的です。
セシル・ルック5 BIBA・ルック
- プリント・シアーモスリン・ミニドレス
- ベージュのローヒールパンプス
私たちにとって一番の興奮だったのは、ブリジット・バルドーが来店したときだった。彼女がギュンター・ザックスと結婚したばかりで、ふたりはとても忙しい土曜日にやってきた。店は混んでいたのに、ふたりがいるという噂が広まって、もっと人がつめかける始末になった。ブリジットはドレスを何着か試着したがったが、夫のザックスは彼女が他の客と同じ試着室で服を脱ぐのを許さなかった。・・・ブリジットはそのまま、服を着ないで他の商品を取りにフロアに出ようとするので、夫は必死になって止めようとしていた。
バーバラ・フラニッキ自伝
ブリジット・バルドーは、ロンドンでの2週間の撮影の間に、BIBAを訪問しています。BIBAとは、1964年にバーバラ・フラニッキがオープンしたブティックです。1975年にクローズすることになるこのブティックは、スウィンギング・ロンドンにおける聖地のひとつでした。
同時代にミア・ファローも同じようなスタイルを好んで着ていたのですが、彼女が着ると妖精のようなムードを生み出すのですが、バルドーが着てもそうはなりません。ブリジット・バルドーという女優の本質がここに透けて見えてきます。
それは、ブリジット・バルドーにとっての60年代ファッションは、何かを生み出すものではなく、つまりはブリジット・バルドーという存在そのものが60年代だったということなのです。
それは、まさにマリリン・モンローそのものが50年代だったことととても似ているのです。
パコ・ラバンヌを着るバルドー
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女性にとっての戦闘服であるパコ・ラバンヌのスパンコールドレス。
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これはファッションなのだろうか?それともただの悪趣味の極みだろうか?
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パコ・ラバンヌという木星帰りの男をご存知でしょうか?
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本当に美しい女性にしか似合わないヘルメットルック。
セシル・ルック6 パコ・ラバンヌ・ドレス
- パコ・ラバンヌによるスパンコールドレス
- バブルイヤリング
- スパンコールヘルメット
パオロ・ウッチェロの『サン・ロマーノの戦い』を背景にパコ・ラバンヌがデザインしたスパンコール・ドレスを着たブリジット・バルドーが登場します。これぞ甲冑ドレスそのもののデザインです。
ブリジット・バルドーが着なかった衣裳。
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同僚が着ている衣裳は、バルドーが当初着る予定でした。
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正座してイングリッシュティーを嗜む礼儀正しいバルドー。
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これがバルドーが着ているテストフォト。
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ビニール製の甲冑ヘルメットをかぶっています。
最終的にバルドーが着ることはなかったアルレット・ナスタがデザインしたこの衣裳は、どこか『時計じかけのオレンジ』(1971)の主人公アレックスと、1963年に生み出されたマクドナルドのキャラクターであるドナルド・マクドナルドを連想させます。