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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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ブリジット・バルドー12 『セシルの歓び』2(2ページ)

ブリジット・バルドー
ブリジット・バルドー
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これぞBBルック!!

BBと言えば、ニットにハトメの太ベルトとミニスカート。

そして、ゴーゴーブーツ(ロングブーツ)。

マフラーはスカーフのように巻くべし。

60年代のジェーン・フォンダに与えた影響は計り知れない。

セシル・ルック7 BBルック
  • マスタードカラーのニット
  • タータンチェック柄のマフラー
  • ブラックのハトメの太ベルト
  • ブラウンのベルベットのラップミニ(先に登場したパンツと同じ生地)
  • ブラウンのゴーゴーブーツ

ここに60年代のブリジット・バルドーの完成形を見ることが出来ます。

イエローではなくマスタードカラーのニットに、ハトメの太ベルト、そして、ベルベット生地のミニスカートと同系色のロングブーツ。それはまさに大地に咲くひまわりのようです。バルドー・ルックの真髄は、マスタードカラーとブラウンのアンサンブルにあるのです。

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シンプル・イズ・ベスト

ボラボラ島で日焼けしたバルドーの肌に同化しているジャージードレス。

バルドー・スタイルの重要なアクセサリーは、60年代スーツスタイルの美男子です。

ローヒールサンダルを手に持ち裸足で歩くバルドー。

作品に全く思い入れがない分、自然体で演じていたバルドー。

後に、ファッション誌で再現されるようになった名シーン。

セシル・ルック8 ミニドレス
  • 栗色のジャージーミニドレス
  • ブラウンのローヒールサンダル

この作品は、ブリジット・バルドーにとって、最も出来の悪い作品のひとつであると彼女自身が回想しています。何よりも、混沌とした新婚生活で気もそぞろなバルドーにとって、映画は二の次のものでした。

だからこそ、彼女はこの作品の中では、好き勝手に、自分のスタイルを映像に映し出させています。裸足で歩き回り、気に入らないファッションはなるべく着ないで、ヘアスタイルは、プライベートで彼女自身が好んでいたナチュラル・スタイルに徹していたのです。

監督が、スーパースターの我侭を制御出来なかっただけなのかもしれないのですが、結局のところ、約90分のBBのPVとしては、ピエール・カルダンのウエディング・ドレスが登場するまでは、ほぼその役割を見事に果たしていたのでした。

中盤までローラン・テルジェフも抜群の味を生み出していました。