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『オーシャンズ12』1|ブラッド・ピットとトレンチコート

ブラッド・ピット
ブラッド・ピット
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ラスティ・ライアンのアイコニック・ファッションその一。

愛車を目の前で木っ端微塵に爆破されるラスティ。

逮捕されても、何をされても、常にカッコ良いラスティ・ライアンという神アイコン。

あくまでもキメキメにせずにキメる美学。

途中でポロシャツスタイルで登場。

タン色のレザーローファーにスカイブルーのソックス。

シャイニーなシャンパン・グレーのシルク・シャツ。

ラスティ・ライアン・スタイル2 シャンパングレースーツ
  • シャンパン・グレーのシルクとウールの混合スーツ、ノッチドラペル、シングル、2ボタン、イタリアンスタイル、ローライズ・トラウザー
  • タン・ベルト
  • 光沢のあるシャンパングレーのサテンシルクのドレスシャツ(ローマでは、ニット・シルクのポロシャツにチェンジ)
  • シルバー・レジメンタルタイ
  • サングラスはディーゼルコブレッティ、シャイニー・ライト・ゴールドのメタル・フレーム
  • タン色のアリゲーターのペニーローファー、バイシクルトゥ
  • スカイブルーのソックス
  • ロレックスデイデイト、プラチナ、ダイヤモンド・スタッズ・ベゼル

コスチューム・デザイナーのミレーナ・カノネロが、「ラスティという人間を体現したようなスタイル」と形容したのがこのスタイルです。とにかくシャイニーで成金趣味に溢れている自信に満ち溢れている男性像。どこからどうみても、誰かに雇われて働くタイプには見えない男性。

良い意味でも悪い意味でも、自由を愛するアメリカ男子の憧れの姿がそこにはあります。この作品には、3つのアイコニック・ルックが存在します。そのうちの一つ目は間違いなくシャンパングレー・ルックのラスティ・ライアンなのです。

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ディスコミラーボールのようなドレスシャツ

バーニー・マックが着るブルーのディスコミラーボール・シャツ。

そして、パテント・レザーのロング・コート。

フランク・キャットン・スタイル
  • 使用感のあるブラック・パテントレザーコート
  • 光沢のあるブルーのディスコミラーボール・シャツ
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ベルスタッフのモーターサイクルジャケット



スコット・カーン扮するターク・モロイは前作に引き続き、エッヂーなジャケット姿で登場します。『大脱走』(1963)でスティーブ・マックイーンが着用していたベルスタッフの、バーガンディーのモーターサイクルジャケットを着ています。左肩の2ラインが実にカッコいいです。

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モード感たっぷりのトレンチコートを身に纏うラスティ。

コットンベルベットのトレンチコート。

チョコレート・カラーのドレスシャツがクール!

ここからラスティは4種類のトレンチコートに身を包みます。


ラスティ・ライアン・スタイル3 ブラウン・トレンチコート
  • ブラウンのコットンベルベットのトレンチコート
  • チョコレート色のドレスシャツ
  • 楕円形模様のブラウンのネクタイ
  • ストライプのグレーのトラウザー
  • ダークブラウンのモンクシューズ

  • サングラスはディーゼルのコブレッティ

コスチューム・デザイナーのミレーナ・カノネロ(1946-)は、イタリア・トリノ生まれのイタリア人で、ジェノヴァでコスチューム・デザインの勉強をし、英国に移住しました。『時計じかけのオレンジ』(1971)、『ゴッドファーザーPARTIII』(1990)、『ライフ・アクアティック』(2004)のコスチューム・デザイナーとしても有名で、『バリー・リンドン』(1975)、『炎のランナー』(1981)、『マリー・アントワネット』(2006)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)でオスカーを4度受賞しています。

そんな彼女の記念碑的な作品は『炎のランナー』です。そこでアイビー・ルックの源流であるブリティッシュ・トラッドの世界を忠実に再現し、1920年代のブリティッシュ・ルックを80年代に大流行させました。そんな彼女が、ブラッド・ピットに着せたファッション・アイテム。それはとことんまでトレンチコートだったのです。