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ブルガリ

【ブルガリ】アクア プールオム(ジャック・キャヴァリエ)

ブルガリ
©BVLGARI
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アクア プールオム

原名:Aqua pour Homme
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2005年
対象性別:男性
価格:50ml/13,090円
販売代理店ホームページ:KAWABE

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ブルガリ初のマリンノートの香り

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マリンノート(オゾンノートではなく)は、ブルガリから誕生したイメージがあるのですが、実際のところ、ブルガリがマリンノートの香りを発表したのは、アルマーニが「アクア ディ ジオ プールオム」によって一大旋風を巻き起こした10年後の2005年の「アクア プールオム」によってでした。

のちにアクア シリーズ(Aqvaとスペルされる理由は、ラテン語にはuが存在しない為)となる記念すべき第一弾のこの香りは、ジャック・キャヴァリエにより調香されました。

海藻ポシドニア・オセアニカ © Ajuntament de Sant Josep de Sa Talaia 2022

ジャック・キャヴァリエはこの香りで、地中海の浅瀬に生息する海藻ポシドニア・オセアニカの香りを中心に、深海ではなく、穏やかな青い浅い海の底で感じる『宝石のような海の帝国』を表現しようとしたのでした。

まるで地中海の海水と海藻のサファイアブルーとエメラルドグリーンを宝石のように身にまとう男たちを生み出そうとした、海のパワーと美しさを想起させる、マリンノートに新しい役割を与えた画期的な香りです。つまり、この香りからマリンノートは宝石になったのでした。

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宝石のような地中海の海の香り

©BVLGARI

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水の香りではあるが、飲む水ではなく、地球に最もたくさん存在する水、つまり海の水をテーマにした香り。そしてこの海の水とは、SEA WATERではなく、OCEAN WATERなのです。

壮大なる海の水が、人間に与えるパワーを、円盤投げの円盤のようなボトルに封印したこの香りは、太陽の光をたっぷりと浴びた、苦味と酸味の効いたビター&スイートオレンジとプチグレンから搾り取ったオレンジウォーターにミネラルアンバーが溶け合い、海の波に洗われていくような、生き生きとした力みなぎる爽やかな香りからはじまります(ドライでレモンのようなシダーウッドが隠し味となっています)。

すぐに、地中海の浅瀬に生える〝海をキレイにする=海のオリーブ〟海藻ポシドニアの塩味が広がってゆきます。ほのかな酸味と草の香りを感じさせるラベンダーとクラリセージのアクセントと共に、ミネラルアンバーとパチョリがひとまとめになり、海面に反射する太陽の眩い光に温められた穏やかな海の香りに満たされてゆきます。

それはまるで大地=大海のパワーを全身で受け止めるようです。パワーを与えてくれる香りでありながら、すっきりしており、周りの人々に対して、パワーを押し付けるような香りではないところが、このマリンノートの素晴らしいところです。

朝日に照らされた大海原を望むイタリアの高級リゾートのプライベートビーチで、太陽の輝きを一身に浴びながら、一泳ぎした後、海水からふわっと現れる、この上なく、美しくも優雅な男から滴る海水の匂いがします。

海辺を散歩する香りではなく、海に飛び込み、浮上していくような自然のパワーが感じられます。海を連想させる円形のボトルデザインは、発表当時、かなり革新的なデザインでした。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「もしも私が女王だったら、手はじめに男性用のスポーツフレグランスを、少しの間廃止するというお布令を出すつもり。このフレグランスは一所懸命目立たないように務めてはいるが、内容のなさは隠せない。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

日本一のフレグランス・スペシャリストの方の貴重な「アクア プールオム」のご説明はこちらです↓

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香水データ

香水名:アクア プールオム
原名:Aqua pour Homme
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2005年
対象性別:男性
価格:50ml/11,110円、100ml/15,510
販売代理店ホームページ:KAWABE


トップノート:ネロリビガラード、グレープフルーツ
ミドルノート:ポシドニア、ラベンダー、コットンフラワー
ラストノート:パチョリ、ヴァージニアシダー、ローズマリーフラワー、ホワイトシダーウッド、アンブロクサン、クラリセージ