マリン(海)の香り
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マリン(海)の香りについて
人間にとって、太陽と土と水と空気がなければ生きていけない。マリンノートが、海と海風と海水が乾いた肌の香りであるならば、オゾンノートは、先ほど挙げた人間に必要な要素をすべて連想させる、きらめく砂浜のある手付かずのビーチ、緑豊かな静かなラグーン、そよ風に揺れるヤシの木から、深い青い海の真ん中で一人きりになったような感覚まで、万華鏡のように多彩なイメージを呼び起こす香りです。
マリンノートを特徴づける合成香料カロン(ウォーターメロンケトン)は、ファイザー社により、1951年に開発され、1966年に市販されるようになりました。当初はフレッシュリネンの匂いをランドリー製品に与えるために使用されており、香水には、スズランのアコードを引き上げるために微量使われるだけでした。
ちなみに史上初めてカロンが大量に使用された市販香水は、1988年に発売されたアラミスの「ニューウエスト」とダビドフの「クールウォーター」でした。そして、すぐに「ケンゾー プールオム」(1991)、カルバン・クラインの「エスケープ」(1991)が続き、1992年に、「ロー ドゥ イッセイ」(1992)によりオゾン・ノートが誕生し、一躍脚光を浴びる香料となりました。
マリンノートには、キュウリやスイカを連想させる匂いを持つカロンだけでなく、ジメトールやジヒドロミルセノールなどの合成香料も使用されています。
2011年にフィルメニッヒが、カロンの第二世代と言えるカスカロンを発売しました。その香りの特徴はより柔らかく、金属的でなく、カロンにはないドライダウンでのムスクアンバーの温かみがあります。

