アクア ディ ジオ プールオム アプソリュ
原名:Acqua Di Gio Absolu
種類:オード・パルファム
ブランド:ジョルジオ・アルマーニ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:75ml/11,000円
三作品の中で、最もオリジナルに遠いようで近い不思議な香り
1995年に「アクア ディ ジオ」(エドゥアール・フレシェとフランソワーズ・キャロン)が発表されました。そして、翌1996年に発表されたメンズ・ヴァージョンである「アクア ディ ジオ プールオム」は、フィルメニッヒ社のジャック・キャヴァリエとアルベルト・モリヤス、アニック・メナード、アニー・ブザンティアンによって調香されました。
「私の最も成功した香水は、アクア ディ ジオ プールオムとロードゥ イッセイだろう」と、ジャック・キャヴァリエが自負するほどのこの香水は、メロン系の香りをもたらす合成香料カロンを使用したマリンノートの代表作の一つです。
そして、2012年にオードパルファムとして「アクア ディ ジオ プールオム エッセンザ」が発売され、2015年に第三弾として発売されたのが「アクア ディ ジオ プロフーモ」でした。
さらに2018年に発売された第四弾が、この「アクア ディ ジオ プールオム アプソリュ」となります。アクアティック・フゼアの香りは、アルベルト・モリヤスにより調香されました。
四作品ともインスパイア源は、ジョルジオ・アルマーニが毎年一ヶ月間ヴァカンスを過ごすパンテッレリーア島です。この島は、人口7500人の火山島であり、温泉はあるが河川はありません。そして、年間を通してシロッコ(サハラ砂漠からの温風)が吹きます。
この香りは、オリジナルの〝太陽と海水と潮風と植物の賛歌〟の要素を大胆にアレンジした香りです。海水と植物(ハーブと木)をより称えるようにマリンノートを強化し、さらにゼラニウム、ラベンダー、そして、ベチバー、トンカビーンが加えられています。三作品の中で、最もオリジナルに遠いようで近い不思議な香りです。
太陽に愛された筋骨隆々の肉体に滴る海水と甘い汗のバラード
太陽に愛されるベルガモットとグレープフルーツ、レモンがフレッシュに弾け合う中、熟しきった洋ナシとアップルが、海水の飛沫を浴びながら、果汁を搾り出されるようにしてこの香りははじまります。
トンカビーンのピリっとした甘さも最初から感じられ、独特の奥行きのある甘いムードが作り出されています。それはまるで、スーツを着ている男性の奥深くから匂い立たつ、太陽に愛された筋骨隆々の肉体に滴る海水と甘い汗のバラードのようです。
すぐに、パチョリが、ラベンダーとローズマリーを中心としたハーブを呼び寄せ、マリンノート(アンブロキサン)との絶妙なバランスを生み出し、清涼感に包まれたアクアティック・フゼアへと導いてくれます。
やがて、アーシィーなベチバー、アンバーウッドがマリンノートを最大限に引き立てながら、官能的な太陽によって、海水が乾いた肌の温かい余韻で包み込んでくれます。パコ・ラバンヌの「インビクタス」とよく比較される香りです。
キャンペーン・モデルとしてアメリカ人のファッション・モデル・ジェイソン・モーガン(1986-)が起用されました。
香水データ
香水名:アクア ディ ジオ プールオム アプソリュ
原名:Acqua Di Gio Absolu
種類:オード・パルファム
ブランド:ジョルジオ・アルマーニ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:75ml/11,000円
トップノート:ベルガモット、シーノート、グレープフルーツ、レモン、洋ナシ、アップル
ミドルノート:ゼラニウム、ラベンダー、ローズマリー
ラストノート:パチョリ、ベチバー、ラブダナム、トンカビーン、アンバーウッド