ハイヤー エナジー
原名:Higher Energy
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ナタリー・グラシア=セット、カルロス・ビニャールス
発表年:2003年
対象性別:男性
価格:100ml/17,490円
公式ホームページ:ディオール
グレープフルーツとドライジンに満たされる香り

©DIORBEAUTY
(1995年から2004年にかけて)ディオールのパルファム部門のグローバル・マーケティング・ディレクター、サビーナ・ベッリが、2001年(2001-2002秋冬のパリコレクションから)にディオールオムをスタートさせたエディ・スリマンと共に2001年に発売されたのが「ハイヤー」でした。
その続編として2003年に発売されたのが「ハイヤー エナジー」です。〝エネルギーをチャージして、もっともっと高みに!〟と名付けられた、躍動的感溢れるフレッシュ・ウッディー・スパイシーの香りは、ナタリー・グラシア=セットとカルロス・ビニャールスにより調香されました。
タンカレー・フォレストが全身に注ぎ込まれていくように...

ディオールオム2004FW ©Christian Dior

ディオールオム2003FW ©Christian Dior
洋ナシシャーベットとバジルの香りだった「ハイヤー」よりも、さらに若い青年をターゲットにした、エナジーをチャージしてくれるこの香りは、酸味が飛び散る滑らかなグレープフルーツとミントの爽快感の中に、ジュニパーベリーのクールに酔わせるような都会の軽やかな空気が満ち広がるようにしてはじまります。
ちなみに、この香りのグレープフルーツは、本物のグレープフルーツの果皮から低温圧搾法でエッセンスを抽出したものが使用されています。
すぐにフルーティなメロンとパイナップルが注ぎ込まれていく中、水蒸気蒸留によるブラックペッパーとインセンスが、ジュニパーベリーをさらに生き生きと輝かせてゆきます。それはまるで全身にタンカレー・フォレストが注ぎ込まれていくようです。清々しい朝の大都会のオフィス街を、スーツでしっかりと決めた青年が闊歩するようなキビキビした香りが広がってゆきます。
だんだんとグレープフルーツがドライダウンするにつれて、クリーミーなサンダルウッドとフレッシュなベチバーとシダーの香りがムスクの風に乗って、ブラックペッパーとジュニパーベリーで磨き上げられた素肌の上を駆け巡ってゆきます。森と柑橘と新緑の涼やかさを周りに運んでくれるような最初から最後まで〝爽やかな香り〟です。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ハイヤー エナジー」を「シトラスの変種」と呼び、「もう、こういうひどい男性用スポーティに、使うべき言葉が尽きてしまった」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:ハイヤーエナジー
原名:Higher Energy
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ナタリー・グラシア=セット、カルロス・ビニャールス
発表年:2003年
対象性別:男性
価格:100ml/17,490円
公式ホームページ:ディオール
トップノート:パイナップル、メロン、ジュニパーベリー、ミント、グレープフルーツ
ミドルノート:ナツメグ、インセンス、インド産ブラックペッパー
ラストノート:ラブダナム、サンダルウッド、ムスク、オークモス、ベチバー、シダー