スモーク フォー ザ ソウル
原名:Smoke for the Soul
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/37,950円

キース・リチャーズやボブ・マーリーをイメージした香り

©KILIAN PARIS

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キース・リチャーズ
もしこの香りをつけていて逮捕されたらボトルを見せてこう言ってください。「キリアンのせいなんだ!」と。
キリアン・ヘネシー
キリアンから、『アディクティブ ステイト オブ マインド —嗅覚への依存、日常からのエスケープ—』コレクションの一つとして2014年10月15日に発売された「スモーク フォー ザ ソウル」は、〝魂のためのスモーク(煙)〟という名の大麻(カンナビス・サティバ )の香りです。
合法的に大麻アコードを生み出したこの香りのコンセプトはずばり〝禁じられたハーブとの浮気〟です。 ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズやボブ・マーリーをイメージに生み出された香りでもあります。
禁断のハーブとの戯れ。感覚を破壊し、麻痺させるかのようなウッディ・アロマティックの香りは、ファブリス・ペルグランにより調香されました。
禁じられたハーブとの浮気



ジャマイカやバハマで、温かい太陽の光を浴びて、心地良いビーチの波の音を聞きながら、リラックスしているようなムードというよりは、ロンドンやパリで、雨音が聞こえる室内で、リラックスしているような、甘酸っぱいピンクグレープフルーツに、メンソールを含んだ、ひんやりと冷たく清々しいユーカリがブレンドされたフレッシュハーブの閃光に満たされるような、独特な感覚からこの香りははじまります。
すぐにジョイントに火をつけるように、カルダモン、タイムとベチバー(かなりドライで土っぽい)とマテがブレンドされた、うねるようなグリーンスモークが押し寄せてきます。やがて漆黒の香りが押し寄せてきます。レザーを思わせるバーチタールのブラックスモークの到来です。
このグリーンスモークとブラックスモークが幻想的に、万華鏡のように素肌の上に、はっきりとほろ苦く、酸味の効いた鋭く甘い大麻アコードを広がらせてゆくのです。
大麻アコードは、素肌を駆け抜けていくようであり、長く持続しませんが、これほどリアルなアコードはあまりないかもしれません。グレープフルーツ×カルダモンにベチバーとバーチタールを注ぎ込んだ、かなり新しい、陶酔感に満ちたスモークの世界が感じられます。
実際にこの香りをアメリカでつけていた人が、DEAに誤認逮捕されたという噂も出回っている悪評高い香りです。恐らく日本でも2018年から少しの間発売されていましたが、ディプティックの「ベンジョワン ボエーム」と同じ理由で発売禁止になったのでしょう。
ナーゾマットの「ブラックアフガノ」(2009)や、2020年にクリスチャン・プロヴェンザノが調香したフレグランス デュ ボワの「カンナビス ブルー」ともよく比較される香りです。
ルカ・トゥリンは『世界香水ガイドⅢ』で、「グレープフルーツ風味のユーカリ」と呼び、「良い点:少し短めのトップノートはグレープフルーツとユーカリで、少量を絶妙なバランスで組み合わせている。悪い点:その後は単なるカルダモンとカシュメランで、 どこにでもいるサラリーマン風」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:スモークフォーザソウル
原名:Smoke for the Soul
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/37,950円

シングルノート:ユーカリ、グレープフルーツ、タバコ、マテ茶、カバノキ、カシミア、大麻、カルダモン
