作品名:007 私を愛したスパイ The Spy Who Loved Me(1977)
監督:ルイス・ギルバート
衣装:ロナルド・パターソン
出演者:ロジャー・ムーア/バーバラ・バック/キャロライン・マンロー/クルト・ユルゲンス/リチャード・キール
ジョーズと巡るサルディニア二泊三日の旅
ジェームズ・ボンド・スタイル4 ライトブラウン・シルクスーツ
- テーラー:アンジェロ・ローマ
- ライトブラウン・シルクスーツ、深いダブルベンツ、シングルの2つボタン、ノッチラペル、ロープドショルダー、フレア・パンツ、サイドポケットなし
- エクリュとブラウンのマルチストライプ・シャツとクリーム色のシャツ、共にフランク・フォスター、テッド・ラピドスが考案したタブカフ
- クリーム、ライトブラウン、ダークブラウンのストライプタイ
- ブラウンのホースビット・ローファー、サルヴァトーレ・フェラガモ
ジェームズ・ボンドとトリプルXは、ロータス・エスプリに乗って、サルディニア島のコスタ・スメラルダ(「エメラルドの海岸」の意味)に佇むホテル「カラ・ディ・ヴォルペ」に到着します。圧倒的なラグジュアリー感。これがロジャー・ムーアの前二作には欠けていた空気でした。
本作のハイライト・ファッション=ネイビーブレザー
ジェームズ・ボンド・スタイル5 ダークネイビーブレザー
- テーラー:アンジェロ・ローマ
- ダークネイビーブレザー、シンブル、2つボタン、ロープドショルダー、幅広のノッチラペル、チケットボタン、金属製のシャンクボタンではなく、シルバートーンの金属製の通常のボタン
- 白地にブルーのキャンディ・ストライプのコットンドレスシャツ、フランク・フォスター、テッド・ラピドスが考案したタブカフ
- ブルー・シルクタイ
- ウールギャバジンのホワイトパンツ、フレア、ベルトなし
- ブラックレザーのゴールドホースビット・ローファー、ヒールあり、サルヴァトーレ・フェラガモ
- セイコークオーツLC
本作におけるボンド・スタイルの最も印象的なスタイルが、タキシード・スタイルとしたら、その双璧を成すのが、このネイビーブレザー・スタイルと言えるでしょう。そこにタイムレスなリゾート・スタイルを見ることができます。そして、21世紀を生きる私たちにとって、このリゾート・スタイルが、夏のオフィス・スタイルにも取り入れられていることを知ることができるのです。
このボンド・スタイルは、フレアパンツと、ブレザーのラペルの太ささえ再調整すれば、夏のオフィス・スタイルとしても全く違和感のないスタイルなのです。