究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
ラルチザン パフューム

【ラルチザン】プルミエ フィグエ(オリヴィア・ジャコベッティ)

ラルチザン パフューム
@L'Artisan Parfumeur
この記事は約3分で読めます。

プルミエ フィグエ

原名:Premier Figuier
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:1994年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/24,420円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

スポンサーリンク

1994年、イチジク革命

@L’Artisan Parfumeur

@L’Artisan Parfumeur

この香りが誕生した時に、この香りを身に纏ってパリの街中を歩いていると皆がはっとして振り返るの。「これは失敗作かも・・・」と、落ち込み始めていたときに、一人の女性が私に話しかけてきたのよ!「なんて素敵な香りなの!あなたの香りは木そのものよ!どこで手に入るのかしら!」と。その後、オフィスに戻るまでに、同じようなことが何回も繰り返されたの。そして、私はこの香りの成功を確信したのです。

パメラ・ロバーツ(ラルチザンのクリエイティブ・ディレクター、1992年~2008年)

1994年に、世界初のイチジクの香りラルチザンより誕生しました。その名を「プルミエ フィグエ」(日本名は「青いイチジク」)と申します。この香りは、オリヴィア・ジャコベッティにより調香されました。そして、彼女は2年後の1996年にディプティックから再度イチジクの香り「フィロシコス」を調香することになります。両方とも、2019年現在においても、ベストセラーのフレグランスです。

グリーンなイチジクの葉の香りからはじまり、フルーティーなイチジクの果実の香りに、まろやかなアーモンドミルクやサンダルウッドが、うっとりとした甘美な香りで包み込んでくれます。特徴はこの後に登場するココナッツがイチジクと絡み合う瞬間です。

イチジクの葉から抽出した香料は光毒性があるため、ジボダン社の香料ステモン(ミント様)とγ-オクタラクトン(プルーン様)のブレンドにより、その香りは再現されます。ここにフィルメニッヒ社のヘディオンと、IFF社のイソEスーパーをブレンドされることにより、香りに神通力が生み出されるのです。

イチジクの葉とは、旧約聖書において、アダムとイブが、局部を隠すために使用した葉であり、はじめての男女による交尾の暗喩でもあり、イチジクの白い果汁は、精液と出産のメタファーとされています。

まさに人類最初のイチジクの香りに相応しい、シンプルでありながら、性愛行為の中で生み出される分泌液の匂いをほのかに連想させる官能的な香りです。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:プルミエ フィグエ
原名:Premier Figuier
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:1994年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/24,420円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム



トップノート:イチジクの葉、アサフェティダ
ミドルノート:イチジク、サンダルウッド、アーモンドミルク
ラストノート:ライム、ココナッツ、ドライフルーツ、サンダルウッド