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【ゲラン】フィルトゥル ダムール(ジャン=ポール・ゲラン)

ゲラン
ゲラン ジャン・ポール・ゲラン ブランド 調香師 香りの美学
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フィルトゥル ダムール

原名:Philtre d’Amour
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:1999年
対象性別:女性
価格:30ml /6,000円

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愛なき世界に放置された〝媚薬〟


1999年に限定発売されたゲランの「フィルトゥル ダムール」は、四代目調香師ジャン=ポール・ゲランにより調香されました。「フィルトゥル ダムール」とは、フランス語で「媚薬、惚れ薬」の意味です。

女性用として発売されたのですが、香り自体は、ゲルリナーデの魔法により永遠の命を手に入れたシトラスが主役のメンズ・フレグランスです。

この魔法の媚薬は、ハーバルなレモン・バーベナとアマルフィ・レモン、ベルガモットがブレンドされた苦味のあるシトラス・ファンファーレからはじまります。

すぐにシトラスがハーモニーする中に、グリーンなジャスミンと甘いネロリに、ウッディなプチグレンとハーバルなマートルが絡み合います。香りに甘ったるい一般的な媚薬の要素は全く存在しません。

やがて、ベースのオークモスとパチョリがだんだんと存在感を現し、香り全体がシプレなドライダウンを迎えます。基本的に、一貫してシトラスとグリーンな香りです。この香りは、ゲランにしては名前と香りのイメージが珍しくまったく噛み合っていません。

われわれはどこから生まれてきたか。それは愛から。
われわれはいかにして滅ぶか。それは愛なきため。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

恐らく、愛なき世界に放置された〝かつてはグラマラスな閃光を放っていた媚薬〟のその後の香りなのでしょう。〝愛なき世界の香り〟なのかもしれません。世界一愛を感じさせない香りです。

魔法の杖をモチーフにした、ボトル・デザインはロベール・グラネによるものです。

2005年に、シャンゼリゼ通り68番地の店舗を改装し、地上3階の「メゾン・ド・ゲラン」 が完成した時に、「パトリモワンヌ コレクション」のうちのひとつとして、この香りは再販され、2012年まで発売されました。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「フィルトゥル ダムール(愛の媚薬)はちょっとしたサプライズである。その名前からは強烈で、酔わせるような香りを期待していた。ところがこれはゲラン版「クリスタル」で、ただ襟元のボタンを2つほど外しているだけだ。」

「ウッディ調ミュゲアコードが添えられた、ドライで、アルデヒド調シトラスの、すばらしいトップノート。そして、渋く樹脂のような、ほとんどインクに近い背景、さらに残香は意表をつくイランイランのバナナぼようなノート、これらでたいへんけっこうな男性用香水になるだろう。」

「新鮮味はほしいが知性に妥協したくないというのなら、あの感じよい「オーデ ゲラン」の代替えになる。とてもいい。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

香水データ

香水名:フィルトゥル ダムール
原名:Philtre d’Amour
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:1999年
対象性別:女性
価格:30ml /6,000円


トップノート:レモン・バーベナ、アマルフィ・レモン、ベルガモット
ミドルノート:プチグレン、ネロリ、ジャスミン、マートル
ラストノート:パチョリ、オークモス

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