究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ゲラン】ムシュワール ドゥ ムッシュ(ジャック・ゲラン)

ゲラン
ゲランジャック・ゲランブランド調香師香りの美学
この記事は約3分で読めます。

ムシュワール ドゥ ムッシュ

原名:Mouchoir de Monsieur
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャック・ゲラン
発表年:1904年
対象性別:男性
価格:100ml/12,500円

スポンサーリンク

淑女にハンカチを差し出す紳士の香り


日本がロシアと戦おうとしていた1904年にゲランからひとつの香りが誕生しました。その香りの名を「ムシュワール ドゥ ムッシュ=(紳士のハンカチーフ)」と申します。

©GUERLAIN

1901年に発売された「ベール ド マダム(婦人のベール)」のペアフレグランスという当時としては斬新な概念で発売された香りでした。

フゼアノートのこの香りは、ゲランの三代目調香師ジャック・ゲランにより調香されました。それはジャックの親友の結婚式のために作られた香りでした。

抜群のタイミングで女性にハンカチを差し出すことが出来るキザな男たちに捧げられた究極のダンディズムの香りです。

ラベンダーとレモン・バーベナ、ベルガモットを包み込むアニマリックなシベットのクリーミーさからこの香りははじまります。それはまさに飼いならせないような野性味をほんのりと漂わせている静かなる男の色気に満ちています。

やがてジャスミン、ネロリ、ローズのフローラル・ブーケがシベットのアクセントを加えながら優雅に香り全体を包み込んでいきます。

野性味は優雅さの衣装を身に纏い洗練された男性の物腰を演出してくれます。そして、フローラルの香りが減退し、その衣装が脱ぎ捨てられると同時に、シベットは、トンカビーンを中心としたアイリス、バニラ、アンバー、オークモスと深く共鳴しあい、フゼア・ハーモニーを解き放つのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ムシュワール ドゥ ムッシュ」を「リッチ・ラベンダー」と呼び、「ゲランが一般市場に売り出す数年前まで、この「紳士のハンカチ」を手に入れるためには、とんでもない無理難題をクリアしなければならなかった。映画スターのジャン=クロード・ブリアリか、スペイン国王ファン=カルロス1世になることである。」

「だが今、宮殿の扉は開いている。扉の内側はどんな気分か。すばらしい、それに尽きる。ムシュワール ドゥ ムッシュは「ジッキー」をベースに、シベットとレモンをわずかに加えた香りが最後に残る。わざとらしいほどダンディ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

※『いとこ同志』(1959)で有名なフレンスの映画俳優ジャン=クロード・ブリアリ(1933-2007)とファン・カルロス1世は、廃盤になっていたこの香りをゲランに特注しました。そして、1980年代後半にこの香りは、再販されることになりました。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:ムシュワール ドゥ ムッシュ
原名:Mouchoir de Monsieur
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャック・ゲラン
発表年:1904年
対象性別:男性
価格:100ml/12,500円


トップノート:ラベンダー、レモン・バーベナ、ベルガモット、ゼラニウム
ミドルノート:トンカビーン、パチョリ、シナモン、ジャスミン、ネロリ、ローズ、チューベローズ
ラストノート:アイリス、アンバー、バニラ、オークモス、シベット

タイトルとURLをコピーしました