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モリー・リングウォルド

モリー・リングウォルド3 『ブレックファスト・クラブ』1 (3ページ)

モリー・リングウォルド
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シカゴのラルフ・ローレンの実店舗で選んだ衣裳

最も有名な5人の集合写真。彼らは後にブラット・パックと呼ばれた。

ホワイトレースのマフラーは、余程のお嬢様でないと汚れが気になって身に着けれません。

まるで太ベルトの上に細ベルトを重ね付けしているようなラルフ・ローレンらしい太ベルト。

朝食にお寿司とは・・・どのように朝から保存していたのだろうか?プラス、醤油さし付き。これはアリー・シーディのアイデアらしい。

「スター・ウォーズ」のジェダイのようなVネックのカットソー。

印象的な5人のシューズが写るシーン。シューズが5人のステイタスを教えてくれるのでした。

実はウエスタンスタイルのクレア・ルック。

もしくは『北斗の拳2』のリン=天帝風。

クレア・ルック1-2 ウエスタンルック
  • ピンクのVネックのカットソー
  • ブラウンのペイズリー柄のミディアムラップスカート、ハイウエスト
  • ブラウンの太ベルト
  • ブラウンのレースアップのビクトリア朝風乗馬ブーツ
  • 腕時計
  • ブラウンのレザーショルダーバッグ

最初にマリリン・ヴァンスによって用意されていたクレアの衣裳(ピンクのニットのセーターをレイヤードしたもの)に対して、当時16歳のモリー・リングウォルドは、クレアらしく洗練されていないとジョン・ヒューズに伝えました。そして、二人は、当時シカゴに唯一存在したラルフ・ローレンの店舗を訪れ、クレアの衣裳を揃えていったのでした。つまり、クレアのファッションは、端々にいたる全てが、モリーの感性によって作り上げられたものでした。

ただし、レザージャケットだけは、ラルフ・ローレンのものではなかったとモリーは回想しています(スカート、シューズ、トップスは確実にラルフ・ローレンのもの)。ちなみにカットソーは購入時は白色でしたが、薄いピンク色に染めなおしたのでした。

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PRフォト向けのクレア・ルック

作中には登場しないジャケット・スタイルです。こちらも全てラルフ・ローレンのものと思われます。

16歳の女性が選ぶカラーリングとは思えない素晴らしいセンスです。

クレア・ルック2 メンズライク・ジャケット
  • ブラウンのジャケット、ノッチラペル、袖はロールアップ
  • ブラウンニット
  • マルチカラーチェックスカート
  • 白のレースのスパッツ
  • ブラウンブーツ
  • 左耳にだけ、マザーオブパールのハート型イヤリング
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その男の名をミスター・サタデーモーニングと呼ぶ

見よ!このポーズを!「キサマは永久にルーザーだ!」ポーズ。

ポール・グリーソンとジョン・ヒューズ。

「お腹すいた奴、手をあげろ」の声に応える5人組。

ジョン・ヒューズの作品に必要不可欠なのが、若者相手に本気になって怒る教師の存在です。現在においては死滅しつつあるこのタイプの教師が、逆に斬新です。

土曜日の朝から始まる懲罰自習の監視人として登場するのが、ポール・グリーソン(1939-2006)扮する校長のリチャード・ヴァーノンなのです。またの名を〝ミスター・サタデーモーニング〟。バリー・マニロウのようにスーツを着こなす渋いイケメン教師です。1980年代に日本人で演じるとするならば、当時の高田純次でしょうか。同じくジョン・ヒューズ監督の『フェリスはある朝突然に』(1986)のルーニー校長に匹敵する存在感です。

ちなみに、ジョン・ベンダーを演じたジャド・ネルソンは、ステラ・アドラーの門下生だったこともあって、カメラの前以外でも、すっかり役柄に入り込み、モリー・リングウォルドを苛めていました。そのため、ジョン・ヒューズは彼を解雇しようとしたのですが、それを必死になって止めたのが、ポール・グリーソンだったのです。