二つの神の歌声
「ユー・アー・ナット・アローン」 1995年8月リリース。全米第1位/全英第1位
ぼくにとって、バラードは特別なんだ。ポップ・ソングを作っても、3週間くらいは聴いてもらえるけど、その後はぱたっと聴かれなくなる。でも、いいバラードを作れば、それは永遠に世の中に残る。たとえばスティーヴィー・ワンダーの「汚れた街」は傑作だし、たくさんの人の心を開いた曲だけど、「マイ・シェリー・アモール」や「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」、「サンシャイン」ほど長く聴かれることはないと思うんだ。
マイケル・ジャクソン
まず最初にこの曲を、30周年記念コンサート(2001年9月7日)でマイケル・ジャクソンの前でカバーした時のライザ・ミネリが素晴らしい。その中で、最後に、マイケルが愛する映画の一つ『オズの魔法使い』でライザの母親ジュディ・ガーランドが歌った「オーバー・ザ・レインボー」の一節を歌う姿に痺れます。
アルバム『ヒストリー』からの第2弾シングル。作詞・作曲はR・ケリーです。このショートフィルムは、マイケルと当時の妻リサ・マリー・プレスリーがセミヌードで登場し話題になりました。しかし、何よりもバラードとしての完成度が本当に高い曲です。
マイケル・ジャクソン・ランドが出来てもおかしくない
「ヒストリー/ゴースト」 1997年7月リリース。全英第5位
アルバム『ヒストリー』からの第6弾シングル。作詞・作曲はマイケル・ジャクソンとテディ・ライリーです。スティーブン・キングとマイケルが共同で原案を担当したショートフィルムは、約40分にも及ぶ長編になりました。
マイケル・ジャクソンが、最終的に創造したかったのは、コンサート会場でコンサートするのではなく、何か新世紀のディズニーランドのようなものを作り、その広大な敷地で、コンサートをしたかったのかもしれません。そして、そのテーマパークは、彼の死後も未来永劫に彼のエンターテインメントを称えて人々に笑顔を与え続ける。彼の曲の多様さは、容易にテーマパークを作れるだけの質量に満ち溢れています。
もしかしたら、マイケル・ジャクソンの性格ならば、2020年の遺言なんてものも存在するかもしれません。2020年にこのアルバムを発売してね、みたいなことをしかねない所もまたマイケル・ジャクソンの魅力なのです。

オモチャの兵隊のような、人々を否応なしに高揚させるマイケルの姿です。

レイバンのウェイファーラー・スタイルのサングラス。

ダンシング・マシーンと化したマイケル。

この構図がとてつもなく美しい・・・
マイケル・ジャクソン・ルック29 トイ・ソルジャー・スタイル
- ブラックウールジャケット。シルバー・スタッズとブレードメタルのエポレット、大きなシルバー肩章、メタルプレートカラー、777と書かれたアームバンド、大きなメタルバーがジャケットの正面に何重も連なりVマークを作る
- ブラックデニムパンツ。リーバイスの501をカスタム。両サイドに白のライン
- 「ドミニカン」と書かれたブラックレガース
- 右手にのみ白レザーのアームプロテクター
- レイバンのウェイファーラー・スタイルのサングラス
- レザーベルト