イイ女の鉄則=男に自信を持たせる女
マリリンが相手だと、つい情をかけてしまうんだ。約束は午前中のはずなのに三時ごろようやく電話してきて、今行くところ、といわれて、そのまま七時まで待たされるなんてこともあった。ひとたびマリリンと一緒にいると、男は自分が堂々としたハンサムで、すばらしく魅力的なのだと思えるんだ。そんなふうにマリリンが思わせてくれるんだ。あの眼でじっと見つめられると、ついいい気になってそう思ってしまう。その夜はまさに自分のもの。世界は自分のためにある、みたいに。ただし、マリリンがその気になるかどうかは別だよ。たとえ嘘でも、男に自分こそが彼女にとってすべてなんだと思わせてやるんだよ、マリリンは。
ウィリアム・トラヴィーラ
本作で唯一のマリリンのパンツスタイル
マリリン・モンロー・ルック6 パンツルック
- グリーンのカシュクール
- パープルのサッシュベルト
- ダークネイビーのカプリパンツ
- ブラック・ハイヒールサンダル
- エメラルドのチョーカー
(二人でデートに出かける準備をしている時に)ハイヒールを履いたら背が高くなりすぎて、ぼくと出かけるのには具合が悪いんじゃないかといい出してひと騒ぎ。いろいろハイヒールやほかの靴に履き替えるマリリンと手を組んで鏡の前で何度も歩かされたよ。・・・でやっぱり最初のハイヒールを履いて出かけることになるんだ。
ウィリアム・トラヴィーラ
本作撮影中にマリリン・モンローとトラヴィーラは、数週間付き合っていました。この作品の衣裳は、そんな濃厚な二人の関係の中で生み出された束の間の愛の結晶でもあったのです。それにしても、このマリリンとハイヒールの逸話が、イメージ通りのマリリン・モンローで微笑ましいです。