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【キリアン】ラブ ドント ビー シャイ エクストリーム(カリス・ベッカー)

カリス・ベッカー
©Kilian
カリス・ベッカーキリアンブランド調香師香りの美学
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ラブ ドント ビー シャイ エクストリーム

【特別監修】Le Chercheur de Parfum様

原名:Love Extreme
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:50ml/33,000円

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恥じらいを失った素肌の先にある香り

©Kilian

この香りは、「ラブ ドント ビー シャイ」を愛し、もっともっとその香りの世界観に触れたい人のためのものです。

そのため「ラブ」に使用した香料の中で最も高価なものをすべて増やしました。バニラ、アンバー、マシュマロが溶け込んだローズは、ローズの花びらが砂糖の中で結晶化し、ほとんどキャラメルになったかのように感じさせます。

キリアン・ヘネシー

2007年にコレクション「ルーヴル ノワール —愛が描く甘い誘惑の世界—」からの一品として発売された「ラブ ドント ビー シャイ」は、とびきりの香料を使用するとここまでグルマンは愛に近づけるということを証明した香りです。

その究極ヴァージョンとして、2021年2月5日よりバレンタインデーのために(海外も含めて)限定販売されたのがこの香りです。「エクストリーム」は、オリジナルと同じくカリス・ベッカーにより調香されました。

日本では発売即売り切れになりました。ブルガリアン・ローズをオーバードーズした作品ということで、発売前から販売員の間でも期待が高まり、その結果、「ラブ ドント ビー シャイ」と「ユヌ ローズ」という究極のコンバイニングが発見されたほどでした。

絶対に肌に馴染まず、付ける人が、この甘さに支配されていく香りだからこそ、この香りを愛する人はもうこの香り以外つけることが出来なくなるというオリジナルの要素を、〝恥じらいを失った素肌の先にある、洗練という名の仮面をかぶる、獣化した男女の香り〟という、美しいローズの正体を知った成熟した男女に捧げられた〝愛という名の仮面舞踏会〟の香りです。

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洗練された甘さを追及した「エクストリーム」

「エクストリーム」は、ローズとオレンジ・ブロッサムがより増幅されて、香り全体が成熟しています。でも、昔から「ラブ」を愛用している人々も、今は少し大人になっているのですから丁度良いのではないでしょうか?

キリアン・ヘネシー

この香りの最大の特色は、オリジナルよりも濃厚な甘さを追及したのではなく、洗練された甘さを追及している所にあります。それはブルガリアン・ローズとオレンジ・ブロッサムを過剰に使用することにより、マシュマロ・アコードに洗練の二文字を加えることに成功しています。

この香りのはじまりは、疾走するベルガモットとフレッシュなネロリを捕捉するように、クリーミーなマシュマロが注ぎ込まれていくところからはじまります。

すぐにグリーン・スパイシーなブルガリアン・ローズが現れます。ローズとマシュマロが掻き混ぜられながら、オレンジ・ブロッサムも溶け込んでゆきます。そして、隠し味とも言えるザクロにより、ローズの持つフルーティ感やワインのような深みが付け足され、それぞれの甘い香料は、仮面を被り踊りだすのです。

この香りに仮面を感じるのは、ブルガリアン・ローズをオーバードーズしてはいるのですが、アーシィーさや魔性のような深みを与えることはしていないためです。(これが「ポートレイト オブ ア レディー」や「ユヌ ローズ」との明確な違いで、ローズの精油も入れる量に限りがあり、特別にアレルゲンを抜いたものでないと限度がある)。

かくして仮面の力を借り、この香りを身に纏いし男女は、自分の中に潜む獣心をやがて来る、解放のときまで、思う存分育てていくことになるのです。

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ラブの他の二作品との比較

©Kilian

「ラブ ドント ビー シャイ エクストリーム」を、オリジナルと「ラブ ドント ビー シャイ オー フレッシュ」と比較してみます。

オーフレッシュがよりピュアな愛の囁きなら、オリジナルは愛に目覚めた二人の間に生まれる官能的な香り、エクストリームはその愛が円熟した後の落ちついた余裕のある香りというイメージです。

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香水データ

香水名:ラブ ドント ビー シャイ エクストリーム
原名:Love Extreme
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:50ml/33,000円


トップノート:チュニジア産ネロリ、ベルガモット
ミドルノート:オレンジ・ブロッサム、ブルガリアン・ローズ
ラストノート:マシュマロ、バニラ、ムスク、ザクロ

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