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【ル ラボ】アイリス39(フランク・フォルクル)

ルラボ
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アイリス39

原名:Iris 39
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:フランク・フォルクル
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円

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アイリス香水史上、唯一無二の香りがする傑作

©LE LABO

2006年3月に発表された10の香水と共に、ル ラボの歴史は始まりました。その記念すべき10の香水のうちのひとつが「アイリス39」でした。ちなみにル ラボがニューヨークを中心に世界中のファッショニスタの心を掴むきっかけになったのは、2011年の「サンタル33」によってでした。

「アイリス39」の「39」とは、39種の香料により生み出されたという意味を持ちます。フランク・フォルクルにより調香されました(「サンタル33」の創造主でもある)。

ちなみにフランクがルラボの共同創立者ファブリース・ペノーと知り合ったのは、2002年にフランクがシムライズに在籍し、一緒に仕事をするようになってからでした。そして、真の香りの創造についての情熱を共有するようになりました。

アイリス香水史上唯一無二の香りがする傑作と言われたこの香りは、2023年末から2024年はじめにかけて廃盤となりました。

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『源氏物語』の桐壺の庭に咲くカキツバタを思わせる香り

©LE LABO

©LE LABO


アイリスの花の持つきらめきと透明感の上に小雨を降らせ、はかない薄幸の美を開花させてゆく。と同時に、その下にある母なる大地の逞しさを感じさせる。そんなミステリアスな香りを生み出そうという一大野心を果たした香りそれが「アイリス39」です。

この香りは、まるで二人の創業者とフランク・フォルクルが紫式部の『源氏物語』を読み、光源氏の母・桐壺更衣と、初恋の人・藤壺、そして妻・若紫の「紫のゆかり」を、桐壺の庭に咲くカキツバタに投影したような、静かに、凛として、控えめな、けだかき美しさに包まれています。

静謐たる空気と共に、清らかに冷たいアイリスが、ほんのりスパイシーなカルダモン、ジンジャー、酸味の効いたライム、そして温かくアーシィなパチョリとムスクと結びつき合い、天空を舞い、ゆるやかに素肌に着地するようにしてこの香りははじまります。

すぐに透き通るようにグリーンなヴァイオレットも加わってゆき、幽玄さを広がらせてゆきます。やがてローズとイランイランが、アイリスが雨に濡れ、そのほんのりと甘い複雑さと深みを持つ香りの晴れやかさをしずやかに作り上げてゆきます。

中盤から後半にかけて、京都の苔寺を想わせる深淵なる空気と、病みつきになるようなクリーミーなシベットをこの香りから感じ取ることができます。もし、ルラボがシティ・エクスクルーシブの京都の香りを生み出すとしたなら、この香りの復活版こそ相応しい気がします。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「アイリス39」を「グリーンアイリス」と呼び、「とても素敵なアイリスだ。それをいっそう引き立てるのは、興味深い手法だ。フローラルのお気楽さと革の野蛮さを調和するために使われているのは、グレーのパウダー調ではない。パチョリの草の青臭さで、濡れた根の土臭い匂いを際立たせている。全体に軽い天然のタッチがあり、明らかに考え尽くされた香水だ。価値あるアイリスが集まった小楽団の一員になれる。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:アイリス39
原名:Iris 39
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:フランク・フォルクル
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円


シングルノート:アイリス、パチョリ、ヴァイオレット、ムスク、シベット、イランイラン、ジンジャー、ライム、カルダモン、ローズ