アンリ・ジャック 銀座
ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店の隣のビルディングに佇む旗艦店。主要スタッフにフランス本国への研修が行われているのかは分からないのですが、国内でも最高峰のフレグランスを扱うという自負は持っておられるような気がします。
場所 東京・銀座
住所 東京都中央区銀座7丁目6-19
電話 03-3289-0068
『究極の香水体験』

©Henry Jacques

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2022年2月19日にGINZA SIXにポップアップサロンとして日本上陸を果たしたフランスのラグジュアリー・フレグランスメゾン「アンリ・ジャック」は、2022年末にポップアップ期間を終え、2023年2月8日~28日にかけて伊勢丹新宿店でポップアップを行ってい2023年4月24日に世界で10店舗目となるブティックをオープンしました。
1975年に創業され、香りの都グラースに工房を構えるこのブランドは、パリのモンテーニュ通り2番地の旗艦店をはじめ、ロンドン(ハロッズ)、ドバイ、ドーハ、アブダビ、シンガポール、クアラルンプール、香港、ビバリーヒルズにブティックを展開しています。
とても素晴らしいブランドなので、敢えて細かい情報は書きません。実際に店舗で体験して頂くのがベストだと思います。
スタッフの方々も、エスティーローダーから転職された香水業界建研者と、親会社である株式会社エグゼス(リシャール・ミルの正規認定中古時計と、H.モーザーの日本代理店)で高級時計販売を経験された方々なので、カウンセリングと呼ぶに相応しい接客力を培われていると思います。
『ラグジュアリーな香水カウンセリング』をする時、少しだけ注意しておきたいポイントだけ記載させて下さい。
- こういった香水のカウンセリングで、ありがちなのは、中途半端な力量のカウンセラーがカウンセリングをしてしまうと、香料を並べたり、難しい専門用語を並べ、(自分自身もよく理解出来ていないため)退屈なカウンセリングになってしまう可能性があるということです。つまり、香水の基本知識は、しっかりとトレーニングしておかないといけないのです。ラグジュアリーな商品の説明をする時に、一番重要なことは基礎を大切にする精神です。
- 香水カウンセリングとは、香水接客歴が10年以上のベテラン販売員の方々にとっても、生易しいものではありません。その理由は、お客様をカウンセリングする時に、他ブランドの香りや、香料を美しく説明する言葉の引き出し、共感ポイントの生み出し方を絶えずロープレ&ブラッシュアップしておく必要があるためです。
- 何よりも、ブランドの世界観を、自分の言葉で〝美しい日本語〟で伝えなければならない。
- 「香水が大好き」という心を、ラグジュアリーブランドの販売においても隠す必要はなく、自分の心に正直に、タイミングよく、お客様にお伝えしていってよいのです。ただし、お伝えするタイミングがとても重要です。高額な香水=人生のパートナーを探す貴重な経験だからこそ、カウンセラーの人間的魅力に触れ合いながら、お客様は香りを選んで頂きたいものなのです。
- ラグジュアリー香水カウンセリングにおいてとても重要なことは、教養です。そして間違っても「お客様からよく勉強させて頂いております」といった類の『媚び香水接客決め文句』を使用しないこと
- 最後に、AIで出来るような接客は絶対にしない。人間にしか出来ない接客を心がける。そして、「過去ではなく未来を売る」のです。
アンリ・ジャックの接客を受ける心得(何よりも楽しんで!)

©Henry Jacques

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- 数あるフレグランスメゾンの中でも、元々はオートパフューマリーからはじまっているブランドのため、とても高額な香水なので、一度で決めるのではなく、まずは香水カウンセリングを体験し、そして、同じカウンセラーの方から二回目のカウンセリングを受け、『人生のパートナー』をお決めになられることをおすすめします。
- カウンセリング力がイマイチだなと、カウンセラーの方に感じた場合は、速やかに退散することをおすすめします。これはどうしてもしょうがない事なのですが、香水カウンセリングというものは、余程の経験値を積んでいる方でない限り、相性というものが生まれてしまうものです。
- 自分らしいファッション=スタイルでのご来店をおすすめします。なぜなら、カウンセラーはまずあなたが何を好み、求めているかということを、シャーロック・ホームズのように、外見から推察していくからです。
- 最後に、ただただ純粋に香りを楽しみましょう。
アンリ・ジャックの空間を一度体験すると、香りに対する向き合い方や楽しみ方がもっともっと豊かになることでしょう。
アンリ・ジャックのメイド・トゥ・オーダー香水について

©Henry Jacques
日本で現在契約できるハイブランドのメイド・トゥ・オーダー香水は、ルイ・ヴィトン以外にアンリ・ジャックだけです。ちなみにアンリ・ジャックの場合、価格は約1700万円からです。
フランス本国で専属調香師からコンサルテーションを受けて作ることも出来るのですが、現地で通訳の手配が出来ないため、日本の銀座本店や、香料を持参してお客様の自宅に出向き、スペシャリストのスタッフがオーダー香水の希望内容を聞いて下さります。
ちなみにアンリ・ジャックは、元々、2014年まで完全にオーダーメイドのみ受け付けてきたブランドなので、そのシステムは完璧だと思われます(それまでに手掛けてきた膨大なレシピの中から厳選したラインナップを復刻させた商品が2014年から販売されている)。
そして、3種類の試作品が作られ、微調整を何度か繰り返して下さるとのことです。さらに香水名はお客様自身で決めることが出来るとのことです。アンリ・ジャックの特別なところは、一切、合成香料を使わずに天然香料でオーダー香水を作ってくれる所にあります。