ジンジャー ルージュ オーデパルファム
原名:Gingembre Rouge Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:ロジェ・ガレ
調香師:アルベルト・モリヤス、アマンディーヌ・マリー
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:50ml/7,700円
ザンジバルの夕陽の香り
タンザニア連合共和国に属する沖縄と同じくらいの大きさのザンジバル諸島をテーマにした香りです。16世紀初頭にポルトガルに征服され、1698年にオマーン人が乗っ取り、オマーン帝国を創り上げ、ザンジバルは以後奴隷貿易、香辛料貿易、象牙貿易の拠点となりました。
この諸島は、1890年以降にはイギリスの保護領(1964年のザンジバル革命まで)になり、1946年にフレディ・マーキュリーを産出することになります。
ジンジャー=ショウガの語源は「ザンジバル」から来ていると言われ、世界でも有数のサンセット・スポットです。そんな「ザンジバルの夕陽」のように、心奪われる世界がオレンジ色に変わる瞬間を捉えた香りです。
三種類のジンジャーにより生み出される香り
2016年に発売されたこの香りは、2年前に発売された「ジンジャー ルージュ パフューム ウォーター」をより華やかにした、ジンジャーの三つの側面をピラミッド構造に散りばめた香りです。オリジナルと同じくアルベルト・モリヤスとアマンディーヌ・マリーにより調香されました。
最初にフレッシュなジンジャー、次に、華やかなジンジャーフラワー、最後に砂糖漬けしたドライジンジャーが配されており、それぞれのジンジャーの特性をドラマティックに生かすように他の香料がサポートしてゆきます。
それはまるで、スパイシーさを抑えた、「紅い夕焼け」をジンジャーによって表現しているようです。そんな「ジンジャー ルージュ」の香りは、フルーティなザクロとマンダリンに、ジンジャーとピンクペッパーが注ぎ込まれ、フレッシュでありながらスパイシーな独特な果実感からはじまります。
何よりも〝心を奪う夕焼け〟のイメージに忠実です。爽快感ではなく、甘い哀愁のムードさえも漂わせてくれます。すぐにライチフラワーとオレンジブロッサムが、果実に奥行きを与えながらも、背後に、アイリスがほのかなパウダリー感を与えてくれます。
やがて、砂糖漬けされたジンジャーとバニラが、香り全体を独特な甘さで包み込んでくれます。南の島の果実がサンセットの紅い光のシャワーを浴びているように…そして、どこからともなく波の音も聞こえてくる…そんな「南の島の果実が、ジンジャーで甘やかされた素肌の上に横たわる」ような香りです。
パフューム・ウォーターとオーデパルファムを、卵の白身と黄身のように同時に使い分けると、〝甘すぎない甘さとスパイスの程好いバランス〟を生み出す、より素晴らしい香りとなります。
香水データ
香水名:ジンジャー ルージュ オーデパルファム
原名:Gingembre Rouge Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:ロジェ・ガレ
調香師:アルベルト・モリヤス、アマンディーヌ・マリー
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:50ml/7,700円
トップノート:ピンク・ペッパー、ジンジャー、マンダリン・オレンジ、ザクロ
ミドルノート:ジンジャーフラワー、アイリスフラワー、ライチフラワー、オレンジブロッサム
ラストノート:砂糖漬けジンジャー、バニラ、トルーバルサム、ホワイトムスク