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ヘンリー・フォンダ/ジェイソン・ロバーツ2 『ウエスタン』6(2ページ)

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その他女性目線の男磨き
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作品名:ウエスタン Once Upon a Time in the West (1968)
監督:セルジオ・レオーネ
衣装:カルロ・シーミ
出演者:クラウディア・カルディナーレ/チャールズ・ブロンソン/ヘンリー・フォンダ/ジェイソン・ロバーズ

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サスペンダーとベルト両方してるような男は信用できねえ!



サスペンダーとベルト両方してるような男をどうやって信用しろと言うんだ」とフランクに言われて撃ち殺される小悪党。

ご丁寧なことに、サスペンダーとベルトが外れるように銃弾を撃ち込まれ、殺されます。まさにマカロニ・ウェスタンの真骨頂とも言うべきシーンです。

オールブラックの美学

オールブラックに、ブルーアイが生えます。

本当にカッコいいシルエットのテンガロンハットです。

背景は土色で徹底して、ブラックとのコントラストを生み出すレオーネの恐ろしさ。

スタイリングの妙がよく分かるアングルです。オールブラックとは、本当に全て黒色で作り出さないのがポイントです。

ジャケットの上襟はブラックレザーになっています。

このジャケットの生地の良さが伝わるフォト。ウエストラインのドレープが素晴らしいです。





フランク・ルック3 オールブラック
  • 黒のテンガロンハット
  • 黒のピンストライプ・スーツ、ピークド・ラペル、上襟にはレザー、くるみボタン
  • こげ茶のシャツ、お腹の辺りにストラップ付き
  • チャコールグレー・パンツ
  • ブラック・レザーベルト
  • ブラックブーツ

ラストバトルにおけるヘンリー・フォンダのオールブラック・ルックは、1959年に彼が主演をつとめた『ワーロック』のオールブラック・ルックへのオマージュでした。

オールブラックの美学とは、無駄な色彩が入り込まない分だけ、その人の物腰がストレートに伝わることから生まれます。それはハリウッド・スターの中でも随一の物腰の優雅さを誇るヘンリー・フォンダだからこそピシャリとハマるスタイリングでした。ラストバトルにおいて、そんなオールブラックの美学に対峙するのが、チャールズ・ブロンソンの静の美学でした。そして、二人の美学は絡み合い、〝死にざまの美学=死の舞踏〟へと昇華していったのです。

ここに、ヘンリーの優雅な物腰が生み出される役者としての秘訣を示す逸話があります。

彼は、グラスを持つシーンがあるとすると、一回一回、レオーネ監督に右手にするか左手にするかと尋ねてきました。やがて、その細かさにうんざりしたレオーネは、自分で判断してやってくれと言いました。しかし、ヘンリーはこう答えたのでした。「君のいうとおりだ。だが、わかってほしいんだが、私は自分を厳しく律するタイプの俳優なんだ。私は自分のことを、監督という名の将軍から命令を授かる一兵士だと考えているんだ。いかなるミスも許されない存在としてね」

ヘンリー・フォンダという稀代の名優の美学は、〝細部〟を大切にする心にあったのでした。

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