リズ・テイラーの極限のウエストライン

若い頃のように、ウエストラインを極限にまで絞り込んだリズ・テイラー。

トラペーズラインコートの下に着ていたオリーブ・ルック。

ネックレスとベルトとピンヒールの絶妙なバランス。
グロリア・ルック10 オリーブ・ルック
- オリーブセーター
- オリーブロングスカート
- 黒のパテント太ベルト
- ブルー・ネックレス
- 黒のハイヒールパンプス
本編ではカットされているのですが、バスタブのシーンを撮ろうとしていたダニエル・マン(舞台俳優出身)は、リズ・テイラーにこう言いました。「蛇口とセックスしているつもりになってくれ。そういう表情がほしいんだ」と。これに対してリズはダニエルに向かって中指を突き立て、セットから荒々しく出て行きました。
全身を隠すためのファーコート

自分自身の醜さを知り尽くした女が羽織るファーコート。

こういう表情を作らせればリズに敵うものはいません。これがダイナ・メリルとの女優としての格の差です。
グロリア・ルック11 ラスト・ファー
- ダークグレーのウールにトリムされたファーコート
遂に女優として認められた子役スター

最後に登場するウールコート。

印象的なロールケーキ型のショルダーバッグ。
グロリア・ルック12 イエローコート
- イエロー・チェスターコート、大きなポケット
- キャメルレザーのグローブ
- ブラウンのラップドレス
- キャメル色のロールケーキ型のショルダーバッグ
1961年3月「リズ死す」の報が世界中に流れます。そして、死の淵から蘇ったリズ・テイラーは同年4月に行われたアカデミー賞において、はじめてのアカデミー主演女優賞を獲得することになったのでした。
わたしがオスカーを受賞したのは、ほんの数ヶ月前に肺炎で死の淵まで行ったからです。・・・あの映画は受賞に値しない作品でした。その前にノミネートされた三本のほうがずっとふさわしい作品でした。これが同情賞だということはわかっています。それでも、受賞したことを誇りに思いました。
エリザベス・テイラー
この受賞により、リズは遂にハリウッドの名子役の呪縛から逃れ、大女優の道へと歩き出せたのでした。この時の、デビー・レイノルズ(当時のリズの夫エディ・フィッシャーを奪略された元妻)のコメントが当時の空気を物語っています。「いまいましいけど、わたしだって彼女に一票入れたわ」。