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【クロエ】クロエ フルール ド パルファム(ミシェル・アルメラック/ミレーヌ・アルラン)

クロエ
©Chloé
クロエ
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クロエ フルール ド パルファム

【特別監修】カイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様

原名:Chloe Fleur de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:クロエ
調香師:ミシェル・アルメラック、ミレーヌ・アルラン
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/17,820円

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価格:14850円
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ローズとチェリーブロッサムの花蕊(かずい)から抽出した香り

©Chloé

今回の私たちの使命は、フローラルブーケの新しい香りの領域を開拓することでした。つまり、花々の花蕊(かずい)を反映した魅惑の香水の、より深く、純粋なヴィジョンを追求することでした。

ミシェル・アルメラック

香水の歴史において2008年という年は『クロエ革命』が勃発した年として記憶されるほど、2月(日本は2008年4月2日)に発売された「クロエ オードパルファム」は、世界中にクロエ旋風を巻き起こしました。

2009年と2015年に「クロエ オードトワレ」、2012年に「ロー ド クロエ」、2013年に「ローズ ド クロエ」にフランカーが発売されました。そして、クロエの「ローズ革命」第五章として2016年7月に「クロエ フルール ド パルファム」が発売されました。

現実には一緒に咲くことのないローズとチェリーブロッサム(=桜)の夢の競演の香りは、ミシェル・アルメラックミレーヌ・アルランにより調香されました。

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サクラとローズが一緒に花咲かせる、〝春の夢〟を身にまとう。

©Chloé

©Chloé

この作品で、ローズの新たな一面、つまりローズの花蕊(かずい)を表現しようとしました。バーベナの花びらによって、ローズはフレッシュで惜しみなくその魅力を発散する印象を与えてくれます。

また、その花蕊(かずい)の官能性と繊細さを表現するために、チェリーブロッサムの花蕊(かずい)も使用し、エレガントで抗いがたい魅力を生かしました。私たちはこの香りにおいて、クロエのフレグランスの特徴であるアンバーと官能的な軌跡を見つけることができるでしょう。

ミシェル・アルメラック

花にとって、心臓部とも言える〝ローズとチェリーブロッサムのおしべとめしべ〟だけから香気成分を抽出し、香りを作ってみたらどのような香りが生まれるだろうか?

そのような〝春の夢〟から生み出された「フルール ド パルファム」=〝香りの花〟は、ベルガモットの苦味とグレープフルーツの酸味が爽快に弾ける中、バーベナが注ぎ込まれ、透き通るアロマティックなレモンの清涼感と一体化するようにしてはじまります。まだ花々の気配は感じられません。

やがて、バーベナにパウダリーなライスが注ぎ込まれ、温かなシトラスの息吹に包まれながら、ラズベリーのようにピリリと生き生きとしたローズが花びらを広げてゆくのです。この〝生き生き〟を生み出しているのは、酔わせるようなブラックカラントとピーチです。

しだいにシトラスが失われてゆく中、アーモンドのようなチェリーブロッサムとホワイトムスクがローズと遭遇し、〝すれ違う春の花〟であるローズとチェリーブロッサム(=サクラ)が〝春の夢〟を咲かせてゆくのです。

それはまるで冬の名残を温かな春風が包み込んでいく、ミルキーローズに抱擁されるようであり、ピンクのローズとサクラがあなたの肌の色に同化していくように、柔らかなヌーディーローズへと変化を遂げてゆく過程を全身で体感していくのです。

まさにサクラが咲くローズガーデンで時を過ごした後、〝春の夢が生んだ花のブーケ〟を肌で持ち帰ってきたような余韻に満たされるのです。

広告キャンペーンには、当時のクロエのミューズ、ドリー・ヘミングウェイが登場しています。撮影はイネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンにより行われました。

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香りの声を聞きたくなるようなクロエローズ

©Chloé

最後に「フルール ド パルファム」について、発売当時ブルーベルのチーフだった、カイエデモードが崇拝するフレグランス・スペシャリスト様に、貴重な回想と解説をして頂きました。以下彼女のお言葉です。

2008年にクロエローズが日本中で大旋風を巻き起こしたのは、薔薇の香水=古臭いというイメージを突き破り、よりナチュラルで、生活の中にずっと傍らに有るローズを生み出した所にあります。でありながら、男性からプレゼントされた花束のような魅力も兼ね備えていました。つまり〝万能のローズの香り〟だったのです。

そして、2012年のフランカー第一弾「ロー ド クロエ」が、エフォートレスでフレンチシックに生きる女性へ捧げるローズの香り。さらに2013年の第二弾「ローズ ド クロエ」が、ナチュラルなローズの花束を、その場で目の前で摘み取ったローズに変えようと試みた香りでした。

もう十分やり尽くした気分の中、2016年に出た第三弾「クロエ フルール ド パルファム」は、予想外に幻想的な香りでした。より肌に親密な香りだとはじめてこの香りを試香した時に感じました。

でありながら「ロー」や「ローズ」の持つ〝透明感や瑞々しさ〟をこの香りではあまり感じませんでした。だからと言ってとてもパウダリーやムスキーでもないのです。香りがとても静かで親密で、香りの声を聞きたくなるようなそんな香りなのです。

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香水データ

香水名:クロエ フルール ド パルファム
原名:Chloe Fleur de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:クロエ
調香師:ミシェル・アルメラック、ミレーヌ・アルラン
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/17,820円


トップノート:バーベナ、ベルガモット、グレープフルーツ
ミドルノート:ローズ、チェリーブロッサム、ブラックカラント、ピーチ
ラストノート:ライス、ホワイトムスク、シダー

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