カニバル
原名:Cannibale
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/62,150円

食べる?食べられる?あなたはどっち?食人族の香り

人食い人種は飢えに飢えている。愛に触れずに、どうして彼について語れるだろうか?鼻と肌に残る鮮やかな酸味は、18世紀フランスのフローラルビネガーを彷彿とさせる。
セルジュ・ルタンス公式ホームページより
2014年10月1日にセルジュ・ルタンスが、50ml/600ドルする最高級コレクションを発表しました。その名も『セクションドール』です。フランス語で〝黄金比率〟を意味するこのコレクションから第一弾の香りとして発売されたのが「ランソンディエール」(放火魔)でした。
そして翌2015年に一挙5作品が発売されました。そのうちのひとつである「カニバル」の名前の意味は「食人族」です。恐らくフレグランスの歴史上最狂のネーミングと言っても良いでしょう。
フランス料理において最も重要な隠し味とされる酢(ビネガー)を主題にした香りです。さぁ、フレンチシェフの調理の準備は整っています。後は、食人族が火を囲み、獲物をどう調理していくのかを決めるだけです。スモーキーローズの香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。
人皮のマスクを被り、チェンソーを振り回したくなる『真の媚薬』


さあ準備は整いました。〝人食い〟という名を聴いて何を思い浮かべるでしょうか?アンデスの聖餐事件、ジェフリー・ダーマー、『悪魔のいけにえ』、佐川君からの手紙、ハンニバル・レクター、『食人族』などなど。
食べるか食べられるかの香りは、鮮血を思わせる赤いローズとカーネーションの戦慄のスパイシーフローラルのハーモニーからはじまります。すぐに鋭い酸味の効いたビネガーと燃えるようなシスタス・ラブダナムが花々の上に振りかけられてゆきます。
そして鎮魂歌のようなフランキンセンスとパチョリと、生命そのもののようなミルラとアンバーのコントラストが、フローラルビネガーを何とも形容しがたい、酸っぱくて甘く熟成したワインのようなオリエンタルローズへと変えてゆきます。
この個性的な酸味が、素肌の自然の酸味と結びつき、落ち着いていく感触が、さらに香ばしいレザーと甘いトンカビーンがアクセントとなりなんとも新鮮な感覚で、素肌は間違いなくビックリすることでしょう。まるで人肌が人肌を食べるような、最も魅力的な泡立つ汗の香りが誕生する瞬間と言っても過言ではありません。
そして、酸味が素肌に溶け込んだ後、かなり退廃的かつミステリアスな甘さに満ちたスモーキーなブラックローズが広がり、全身がそわそわするような感覚に包まれていくのです。食べるのか?食べられるのか?もうどうにも止まらない性的な衝動に襲われていくようです。真の媚薬は、ここに存在していたのです。
独特な焦げた感触(ときおり焦げた肉?)が「カニバル」の特徴で、最初から最後まで、あなたの素肌を焦土に変えていこうとこの焦げ感は続いてゆきます。
「アンブル スュルタン」の系譜の香りと言えます。
香水データ
香水名:カニバル
原名:Cannibale
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/62,150円

シングルノート:燃えた樹液、燃えた花、フランキンセンス、ミルラ、ローズ、カーネーション、酢、クローブ、パチョリ

