堕ちたヒーロー。
プリンスがバングルスを気に入ったきっかけのPV「堕ちたヒーロー」(1984)。ちなみにこの時のファッションは、スザンナが忌み嫌うボビーソックスを履かされ、すべてレコード会社の意向に沿ったスタイリストにスタイリングされたファッションでした。後日マイケル・スティールは「これはしちゃいけない」という例ばかりだったとまで言い切っており、それはそれで逆に興味深いのです(スザンナのメイド・コスプレはかなり必見です)。
「ホワット・シー・ウォンツ」 1986年1月リリース。全米29位、全英31位
ボディコンスタイルにリッケンバッカーのスザンナを中心に、少しアイドルのようなコンセプトPVが、バングルスの唯一無二の立ち位置を決定付けました。
1985年1月28日に開催された第12回アメリカン・ミュージック・アワードにて、マドンナと共に左端にスザンナ・ホフス。この日最優秀女性シンガーに選ばれたのは、シンディ・ローパーでした。当時ヴィッキーはマドンナに対して「彼女の成功は、多くの服を脱いだからよ。私たちはセクシャルな音楽を演奏したりもするし、そういった服を着たりするけど、薄っぺらにとっかえひっかえはしないわ」とコメントしています。
クレオパトラではなく、スフィンクスを選んだバングルス!
「エジプシャン」 1986年9月リリース。全米1位、全英3位
古代エジプトのレリーフに描かれたポーズを取る〝エジプシャン・ダンス〟を流行らせた曲。この曲によりバングルスは20世紀最大のガールズバンドとなったと同時に、本当は楽器を演奏できないガールズバンドというイメージを人々に植え付けてしまいました。
さらに、スザンナ・ホフスのイメージともなる〝左右に色っぽくターンする目=プレイボーイ・アイキャッチ〟が初めて登場したのもこのPVからです。
センスが良いのか悪いのか?と問われれば、悪いとしか言いようがないエジプシャン・コスプレをPV中でするバングルスの4人。