アンナ・カリーナ

アンナ・カリーナ2 『気狂いピエロ』2

    作品名:気狂いピエロ Pierrot Le Fou (1965)
    監督:ジャン=リュック・ゴダール
    衣装:クレジットなし
    出演者:ジャン=ポール・ベルモンド/アンナ・カリーナ


    「二度とゴダールとは仕事をしない」

    人々がそうしたものを必要とするときもあります。私もまた、すべての人と同様、アラン・レネの映画ではなく、アラン・ドロンの映画を見にゆくことを必要としています。そしてそこには、真実のなにかがあります。

    ジャン=リュック・ゴダール(『パリの灯は遠く』と『若者のすべて』『太陽はひとりぼっち』に対しては評価していた)

    撮影後にジャン=ポール・ベルモンドはそう公言しました。しかし、それは脚本が存在せず、色々な撮影の流れに不満があってのことではありませんでした。その理由は、アンナ・カリーナとゴダール監督の撮影中のムードに対してすごく不快感を感じていたからです。そういう環境では二度と仕事をしたくないという思いからでした(ちなみに1965年にベルモンドは『カトマンズの男』で競演したウルスラ・アンドレスと恋愛関係になる愛の始まりの時期だった)。

    この撮影は、1965年のアンナとゴダールの離婚直後に行われたものでした。そして、撮影中に二人はほとんど話さず、お互いに口を開くと決まって罵り合っていました。後にベルモンドはその事について一度だけ重い口を開きました。「まさにコブラとマングースのようだった」と言うほどでした。

    一方、ゴダールは、1967年に商業主義の映画との決別宣言をし、毛沢東主義へと進んでいきます。そして、商業主義的フランス人俳優の筆頭にベルモンドとアラン・ドロンを挙げ、名指しで批判しました。この作品が、二人の共作の最後の作品となり、ゴダールはフランソワ・トリュフォーとも決別し、ヌーヴェルヴァーグは終焉を迎えることになりました。

    1965, Ile de Porquerolles, France --- On the set of --- Image by © Georges Pierre/Sygma/Corbis

    ファッションが南に向かうと、男にはホワイト系のパンツが映える。

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    ベルモンドのシャツと同系色のオウムのカラー。

    ベルモンドのこのファッションは、タイムレスなセンスです。

    レインボーカラーのストライプ・ボタンダウンシャツに、クリーム色のLEEウエスターナーにローファー。丈は短め。オワムも似たカラー。



    男と女が南に向かうとき、二人の性差はより明らかな違いを見せる

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    プチプラコーデの教義的スタイル。

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    この映画が日本のマンガに与えた影響は果てしない。

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    フランス映画の素晴らしさ。それは男と女で映画が生まれるとこにある。

    「君の足や胸は感動を生むほど美しい・・・なぜ悲しい顔を?」フェルディナン
    「あなたは言語で語りかけ、私は気持ちで答えるから」マリアンヌ

    美人の金持ちの妻との生活に倦怠を感じていた男フェルディナンとベビーシッターとしてやって来た昔の女マリアンヌ。車もお金も海に捨て、海辺で自給自足の生活を送る。男はそんな日々に充足を感じ、女はそんな日々に倦怠を感じる。二人とも躍動する人物なのだが、男は、思考の中で躍動し、女は、環境の変化に躍動する。

    ここに示されるのは、性差の違いです。そして、その二人のファッションもまたその違いを明確に見せつけてくれます。どこまでも海と一体化した赤×白ボーダーワンピースに身を包んだマリアンヌ。ここにこそ、プチプライスの価値は示される。それは変化する日々の服装。飽きてすぐに捨てることが出来るもの。ある種の女性の生き方。

    それは愛着のあるものを生み出さない生き方。絶えず変化を求め、その先にあるものが、虚無感。ここがボーダーラインとしてのファッションです。チープなセンスの良さを変化させることに喜びを求めるか?チープなセンスの良さと、ラグジュアリーなセンスの良さのオンオフの変化に喜びを求めるようになるのか?

    アンナ・カリーナ・ルック4 ボーダーワンピース
    • 胸元が大きく開いた赤×白ボーダーのノースリーブワンピ
    • 黒のバレリーナシューズ
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    ゴダールと、リハーサルシーン。

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    ベトコン女性コスプレ。

    黄色くパントマイムメイクに、ピンクのチークは円形に、籐のベトナム風帽。幾何学柄の白黒Aラインワンピース。髪は編んで一本に。二人は毛沢東とカストロの絵を描く。



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