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【ニシャネ】アフリカ オリファント(ジョージ・リー)

ニシャネ
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アフリカ オリファント

原名:Afrika Olifant
種類:エキストレド パルファム
ブランド:ニシャネ|NISHANE
調香師:ジョージ・リー(ホルヘ・リー)
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売

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「この動物に餌を与えないでください」

グレイス・ジョーンズとジャン=ポール・グード

2012年にトルコ・イスタンブールで創業したフレグランス・ブランドのニシャネより、2015年に発売された「アフリカ オリファント」は、アニマリックな香りとして、ジョージ・リーにより調香されました。

南アフリカのケープタウンをイメージして生み出されたこの香りは、その名の〝アフリカ象〟が意味するとおり天然と合成の動物性香料(ムスク、シベット、アンバーグリス、カストリウム)を駆使して生み出された香りです。

もうこの時点で、90%の人々はこの香りに対する興味を失うことでしょう。しかし、残りの10%の人々にとってこれほど興味深々な香りはないはずです。ムツゴロウ王国?もしくはサファリツアーのような香りなのでしょうか?

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究極のカップルフレグランス

ナオミ・キャンベルとジャン=ポール・グード

フランキンセンスとミルラからはじまるこの香りは、スモーキーと蜜蝋のような樹脂の甘さの奥から、ローズの香りを伴う、猛獣の足音が聞こえてくるようにはじまります。

そして、実際に現れた猛獣は、野生のそれではなく、人間に飼いならされた安心感の伴う獣の香りがします。天才の成せる技なのでしょう。レザーとウードが、アニマリックな香りに対峙することにより、謎めいた安定感(酸味と苦味と甘みと塩味の究極のコントラスト)を生み出しています。

そして、ドライダウンに向かうにつれて存在感を増していくムスクが圧巻です。獣の世界の中にある心地良い疲労感=真っ白になる世界観を見事に表現したドライダウンです。

獣の排泄物から、人間を獣に変えてしまう香りを生み出したことは賞賛に値します。ニシャネの香りにおいて、「ウーロンチャ」とは対極の世界観で生み出された傑作です。

しかるべき機会にこの香りを身につけたら間違いなく自分自身も相手も獣性に目覚めてしまう危険な香りです。あえて私はこう呼びたい「究極のカップルフレグランス」と。そして、オシャレな女性ファッション誌とは、おおよそ無縁でありながら、世界中の女性が一度は嗅いでおくべき香りだと・・・

明らかにシャネルの「アンテウス」の先に存在するユニセックスの香りです。

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香水データ

香水名:アフリカ オリファント
原名:Afrika Olifant
種類:エキストレド パルファム
ブランド:ニシャネ|NISHANE
調香師:ジョージ・リー(ホルヘ・リー)
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売


トップノート:ミルラ、アンバーグリス、オリバナム、ラブダナム
ミドルノート:カストリウム、アガーウッド(ウード)、レザー、シベット
ラストノート:ムスク、ムセノン、シベトン、チベトン