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【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART4<ルイ・ヴィトン>(2ページ)

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エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

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4.ルイ・ヴィトン

前シーズン記事 2018年春夏おすすめラグジュアリーバッグPART5<ルイ・ヴィトン>

ラグジュアリー・バッグ三大ブランドの名を挙げよと言われたならば、エルメスシャネル、そして、ルイ・ヴィトンの名が挙がる。エルメスが、ステイタス・バッグ(歌舞伎町や兎我野町で持っていても似合わない真のラグジュアリー・バッグ)ならば、シャネルは、アウトロー・バッグ(ヴァレンティノサマンサ・タバサと同じく歌舞伎町や兎我野町が似合うバッグ)、そして、ルイ・ヴィトンは、そのどちらにもなりうるバッグ。要するに、所有する女子の全人格を反映する〝リトマス試験バッグ〟なの。

ルイ・ヴィトンで働く販売員の前職は、スターバックスの店員、ユニクロの店員からディオールの販売員、全盛期のサン・ローランの店長、フライト・アテンダントまで様々なの。それだけ、今ではこのブランドの店舗が増え、雇用人数が増えたということもあるのだけれど、逆に言うと、ある時期から力を入れていた、新卒採用とルックス採用戦略が裏目に出ている結果でもあるの。

今では新卒採用及びルックスで採用された男女の約半数は3年以内で退職しており、ほとんどがラグジュアリー・ブランドを販売する販売員には明るい未来はないという結論で去っていくわけ。基本的にラグジュアリー・ブランドの販売員ほど、ラグジュアリー・ブランドからほど遠い給与の人々はいないんだけど、銀行員が、お金を扱うからこそ、お金を手にすることに比べると、ラグジュアリー・バッグを扱うからと言ってラグジュアリー・バッグを手にすることが出来るわけではないというこの販売員という仕事は、すこぶる割に合わない仕事であることは言うまでもない現実なの。

現在、ルイ・ヴィトンで働く販売員は、大まかに3種類に分かれるの。

  1. ファッションに情熱を傾ける20代から30代の若い世代及びアパレル業界で生き残った叩き上げの中途採用組の30代から40代=〝次世代のエリート〟
  2. ルックスが良くて入ってきたファッション感度とは無縁の〝お客様から学びますちゃん〟
  3. レジェンドとも呼ばれる、ただルイ・ヴィトンの看板にぶら下がり続けてきた中高年=〝不良債権〟

以上の3種類よ。

ルイ・ヴィトンほど、メディアからの情報よりも販売員との交流が重要なブランドはない。その理由は、100種類近くあるバッグのラインナップという、他のラグジュアリー・ブランドとは一線を画した商品量によるものなの。その中から、ハイセンスなものを選ぶためには、上記の3種類の販売員の中から〝次世代のエリート〟を選ばねばならないんだけど、日本でルイ・ヴィトンをたくさん持っている人に限って、センスの悪いルイ・ヴィトンを沢山持っているのは、これはレジェンドという〝不良債権〟の存在に接客されているからなの。

私は、ルイ・ヴィトンで、最良のファッション・バッグを手にするためには、男性の販売員からのアドバイスを参考にするべきだと思うの(LVの女性販売員は全体的にラグジュアリー・バッグ全体の商品知識が疎い)。ルイ・ヴィトンには、ディオールやサン・ローランなどで働いていた男性販売員が少なからずいるので、外見ですぐに分かるはずよ。

そんな彼らがおすすめするバッグは、とにかく、他ブランドのファッションとも相性が良くて、ステイタスを上げてくれるバッグなの。以下、ルイ・ヴィトンでバッグを購入するときの秘訣を記しておくわね。

  1. 松屋銀座や梅田阪急5階、全国の路面店といった大型店舗で購入すべし。
  2. 出来るだけ、ルックスの良い男性販売員に接客してもらうべし。
  3. 女性販売員ならば、2分くらいで、商品知識を確認して、冷酷に選定するべし。とにかくルイ・ヴィトンほど、販売力がなくても売れるブランドはないので、センスの悪い販売員は、本当にぞっとするくらいセンスが平凡。
  4. その日に買わない。
  5. こちらから絶対に販売員に声をかけない。
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ニューウェーブ・チェーンバッグ MM 266,760円 ★★★★★








2018年秋にデビューしたルイ・ヴィトンの「ニューウェーヴ」の真価をほとんどのファッション誌は理解できていなかったの。

このバッグは、現在日本のルイ・ヴィトンにおいて、売れ行きが、その店舗のお客様の年齢層にとことん左右されているバッグなんだけど、実際のところ、このバッグの真価は、母と娘で兼用できる〝親子バッグ〟にあるの。これはラグジュアリー・バッグをレンタルする現代の風潮から生まれたものであり、ビューティフル・ピープルの「キッズシリーズ」(親子で共有できるライダースジャケットやトレンチコート)からもインスパイアされたバッグなの。

つまり、娘は、ポップなレインボーカラーが踊るハンドルを装着して使用し、母親は、ハンドルを取り外して、エレガントに使用するという親子でラグジュアリー・アイテムを共有する新時代のバッグ。それは母から娘に買い与えるラグジュアリー・バッグではなく、母と娘の絆を深めるラグジュアリー・バッグなの。これから、こういった〝親子バッグ〟は間違いなく増えていくはずよ。

だからこそ(波打つような)キルティングレザー(スムースカーフレザー)と、ヴィンテージ加工が施されたメタルという全世代におけるエレガントな素材が使用されているわけ。その名の通り、1980年代のa-haやバナナラマ、バングルスブロンディユーリズミックス、ビリー・アイドルを代表とするニューウェーブ音楽からインスピレーションを受けたバッグなんだけど、今再評価されているニューウェーブ音楽こそ、まさに母の世代から娘の世代への橋渡し的な意味を持っているわけね。

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ニューウェーブ・チェーントート 314,280円 ★★★★☆



そして、ニューウェーブのチェーントートもかなりのおすすめ。恐らくこれからのいルイ・ヴィトンを代表するファッション・バッグになっていくと思うわ。どこか近未来的なフォルムがかなり魅力的よ。