ゲラン JR京都伊勢丹店
場所 京都・JR京都駅
住所 〒600-8555 京都府京都市下京区東塩小路町 2階
電話 075‐351‐9990
シャネルを失った、JR京都伊勢丹の逆襲シーズン2
全国規模で今、百貨店は、インバウンドに向けて、ラグジュアリー・ブランド&ジュエリーとコスメ&フレグランスのカテゴリーに力を入れています。基本的に、香水ブランドがその百貨店に入るかどうかを考える基準は、ルイ・ヴィトンとエルメスがその百貨店に存在するかなのですが、そのいずれも入っていないJR京都伊勢丹にゲランのフレグランス専門ブティックが入ったということは、かなり異例のことです。
ちなみに、ここのコスメコーナーは全国の主要百貨店の中で、唯一シャネルが存在しない百貨店(正確には数年前にシャネルが抜けた)です。恐らく、本来なら、京都高島屋に出店するのが定石であるはずのゲランのフレグランス専門ブティックをこちらに持ってきたということは、かなりやり手のフィクサーがおられるのでしょう。
そのフィクサーの手による、今年の京都のサロンドパルファンは、日本の香水業界を激震させるすごいイベントになると思います。
ゲラン帝国、遂に〝日本の香りの都・京都〟に到達す。
さて、2024年6月4日に、JR京都伊勢丹にオープンしたゲランの大型フレグランス・ブティックは、西日本で四店舗目となる「ラール エ ラ マティエール」をはじめとするフルライナップのフレグランスが集結した店舗です。日本最大規模のディオール・ビューティーのブティックの向かいにあります。
こちらには、二人のフレグランス・エキスパートの方がおられます。ディオールのフレグランス・エキスパートやスペシャリストが、まだまだ未熟な社内トレーニングだけでなく、ご自身の学習により素晴らしいのに対し、ゲランの社内トレーニングは完璧です。
何よりも、ゲランが素晴らしいのは、敢えて、フレグランスのポップアップのイベントを全国的に増やすことにより、トップオブトップを頂点に置く、エキスパートが集結する機会を増やしていることによります(ディオールも同じような機会を設けているが、ゲランの方が頻度が高い)。
このフレグランス・ポップアップ・イベントが、エキスパートの経験値を高めていくことになります。そのため、ゲランのフレグランス・エキスパートは狭き門である上に、このバッジを付けておられる方は、間違いなくパーフェクトに近いフレグランス・カウンセリングが出来るのです。
JR京都伊勢丹店におられる御一方は、おっとりとした長身の女性なのですが、ヴィンテージ・フレグランスに対する造詣も深く、びっくりするほど香水の知識をお持ちの方です。
そしてもう御一方は、実に軽快に香りについて、しっかりとストーリーテリングして下さる方です。お店自体も、通常のゲラン・カウンターよりも遥かに大きく開放的なので、ゲランの極めつけの一本を選ぶという『香りのコト体験』に適した店舗だと思います。