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カイエデモード香水図鑑ご支援への感謝|2025年7月1日更新

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ルイ ヴィトン 近鉄阿倍野店【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

関西・名古屋
©LOUIS VUITTON
関西・名古屋
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ルイ ヴィトン 近鉄阿倍野店

聖地評価:一ツ星
ルイ・ヴィトンのフレグランス体験の不毛の地である関西において、数少ない信頼できるスペシャリストが在籍する店舗です。関西で他にフレグランス・スペシャリストがいる店舗は、阪急うめだです(元々こちらでスペシャリストとして活躍していた女性が異動されました)。

場所 大阪・阿倍野
住所 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目1−43 あべのハルカス近鉄本店タワー館 1階
電話 0120-274-168

西日本のルイ・ヴィトンで最もフレグランスが売れている店舗は御堂筋店です。しかしこの店舗のフレグランスの売り上げはインバウンドによる部分が多く、しっかりとした香水接客が出来る方はほとんどいません。

一方、近鉄阿倍野店と阪急うめだ店には、プロフェッショナルな香水接客が出来る販売員の方がおられます。特に、近鉄阿倍野店には、関西でもトップクラスの二人の女性フレグランス・スペシャリスト様がおられます(御一方は最近まで梅田阪急におられた方)。

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特に、はじめてルイ・ヴィトンの香水に接する人にオススメのお店

©LOUIS VUITTON

関東のルイ・ヴィトンのフレグランスの聖地は、松屋銀座表参道の二大旗艦店です。それぞれ全く違う個性を持つ素晴らしいフレグランス・マネージャー様がおられ、さらに表参道店には、O様のような〝ルイ・ヴィトンの生きる伝説〟までおられます。

ちなみに、O様は、日本で初めての1000万円を超えるというメイド・トゥ・オーダー香水のご契約を頂いた日本で唯一無二の方です。顧客様から絶対的な信頼が得られないとこの契約を頂くことは出来ません。まさにルイ・ヴィトンのブランド精神を体現する方と言っても過言ではありません。

一方、関西のルイ・ヴィトンは、かつてカイエデモードがお世話になった神戸店の元フレグランス・スペシャリスト様(この方こそがルイ・ヴィトン・フレグランスの絶対神であると今でもカイエデモードは崇拝しております)がおられない今、近鉄阿倍野店と阪急梅田店がフレグランスの聖地となっております。

特に、近鉄阿倍野店におられる二人の女性フレグランス・スペシャリストの方々は、関西のルイ・ヴィトンのフレグランス接客で受ける、無知で、事務的で、薄っぺらで、すぐにスマホでカンニングするような〝今一番コレが売れてます〟接客とは、正反対の血の通った心の接客を心掛けておられます。

〝今一番コレが売れてます〟接客(ゾンビ接客)の特徴を以下箇条書きしてゆきます。

  1. すぐにスマホを見てカンニングする
  2. 「これが今一番売れております」「世界三大調香師の」というカビの生えた言葉を使いたがる
  3. 「柔軟剤のような」「石鹸のような」という言葉も使いたがる
  4. すぐに香りを手当たり次第にムエットにつけたがる。その上、至近距離で吹きかけるので、ツユダクでムエットに香りがつき、実際の香りが分からない
  5. 30秒ほどで言葉はなくなり、やがて無言で隣に立ち、「いいでしょう?」「素晴らしいでしょう?」をひたすら呟く
  6. ひとつひとつの香りを知らないので、香水名の意味について知らない(ちなみにルイ・ヴィトンは旅のブランド、旅はそのプロダクトの名の意味を知ることからはじまる)
  7. 自分自身では5万円前後の香水を購入したことがないので、変に「すぐ決めて」オーラを出す

ラグジュアリー・ブランドのフレグランスを販売するとき絶対にやってはいけない事、それはただ香調を伝える接客です。「シトラスの香りです。爽やかです」「バラの香りです。華やかです」「ムスクの香りです。肌の香りです」なんて説明だけをすることは本当に情けないことです。

ラグジュアリー・ブランドのフレグランスは、ブランドの精神をお伝えしやすいように、香水名に意味を持たせています(「アトラップ レーヴ」は〝夢を掴む〟、「リマンシテ」は〝広大さ、無限の広がり〟)。それをお客様の知性と感性と忍耐力に合わせて、お伝えしていくことが、本来ラグジュアリー・フレグランスの接客に求められるストーリー・シェアリングの姿勢なのです。

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関西に広がるフレグランスコーナーのゾンビ接客の〝最後の砦〟

©LOUIS VUITTON

LVMHは、今年より参加ブランドのパルファン部門を連携させ、フレグランス市場におけるコト消費の流れをより本格化していくことでしょう。そのため、セリーヌやフェンディなども、フレグランス部門に力を入れていくことが予想されます。

中でも、ディオールとルイ・ヴィトンはLVMHにフレグランス市場の覇権をもたらす為に、益々大攻勢をかけてゆくことでしょう。

それはまるで、エキゾチックレザー市場のようです。2011年10月に、シンガポールのヘンロン社の51%の株式をLVMHは取得し、世界有数のエキゾチックレザーのなめし工場(年間最大約30万枚のワニ皮を調達)を手中に収め、LVMHがエキゾチックレザー市場において、完全にエルメス、ケリング(グッチ、ボッテガ・ヴェネタなど)を凌駕しているのです。

ちなみに世界中にエキゾチックレザーに特化したなめし工場は5社しか存在せず、ケリングが2社、そしてエルメスが2社買収していますが、ヘンロン社の供給量と技術力には及びません。何よりもLVMHはエキゾチックレザーの商品説明のトレーニングが素晴らしい。

つまりフレグランス市場の覇権を掴むべく、より本格的なトレーニング(現状は100のうち30くらいのレベル。これでもブルーベルやエルメスと比べると素晴らしいものではあるが…)を来年から行っていく可能性があります。

さらに、8月よりルイ・ヴィトンのコスメが、松屋銀座、表参道、御堂筋、梅田阪急よりスタートします。

話を戻すと、阿倍野店のフレグランス・スペシャリストの御一方は、トップパフォーマーでもあり、ルイ・ヴィトン表参道店の現フレグランス&ファイン・ジュエリーのチームマネージャーの男性スペシャリスト(何年もフレグランスのトップセラーだった伝説の人)に感化され、スペシャリストを目指すようになりましたと言うだけあり、最高峰のフレグランス接客の出来る方です。

ちなみにルイ・ヴィトンは、フルカテゴリーのご案内となりますので、入り口で「フレグランスのスペシャリストの方でお願いできますか?」とご確認することをお薦めします。

関西は、残念な事に、いまだに「ジャック・キャヴァリエは世界三大調香師で」などというカビの生えた接客をする販売員が多いのですが、御二方の接客は、フレグランスひとつひとつについてしっかりとお客様に寄り添う接客をして下さるので、ワクワクすることでしょう。