ファッションコラム

【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART18 <マーク・クロス>

    エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

    生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)



    18.マーク・クロス

    21世紀に伝承されるべきエレガンスの全てが詰まっているアルフレッド・ヒッチコック監督の名作『裏窓』で、グレース・ケリーが持っていたバッグがマーク・クロスのバッグよ。

    南北戦争前夜の、1854年にアメリカ・ボストンでヘンリー・クロスによって、馬具のサドルやハーネス等の皮革製品の納入業者として設立された「マーク・クロス」(ヘンリーの息子マークの名を取って、そのブランド名は命名された)は、1900年に従業員のパトリック・マーフィがビジネスを引き継ぎ、ニューヨークの5番街に店舗をオープンされることによって大々的にアメリカの上流階級で知名度を高めることになったの。

    そして、20世紀に入り、『華麗なるギャツビー』のような生活を送っていたその息子のジェラルドが1934年に後を引き継ぐことによって、(一時パリで生活していた)彼のハイセンスが加わり、マーク・クロスは、レザーバッグなどを作るようになり、更に洗練されたラグジュアリー・ブランドとなったのよ。

    マーク・クロスは、かつてアメリカにおいて、エルメスとルイ・ヴィトン、そして、グッチがひとつになったようなブランドだった。

    ニール・J・フォックス

    なかでもオーバーナイトケースは、アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(1954)においてグレース・ケリーが使用したバッグとしてブランドを代表するアイテムとして人気を博したの。そして、70年代と80年代にはアメリカ全土に23店舗を持つほどになったんだけど、1997年にマーク・クロスの歴史は一旦幕を閉じることになったの。

    時は流れ、2011年に、バーグドルフ・グッドマンやニーマン・マーカスで豊富な経験をつんでいたニール・フォックスによって復活したマーク・クロスは、当初、中国の工場で、イタリアン・レザーを使用し製造された500ドルから900ドルの価格帯のバッグが中心だったんだけど、さっぱり売れず、ニールは、翌年に「ブランドの元々の姿に忠実にやっていこう」と決断し、かつてマーク・クロスのレザーグッズを製作していたイタリアの工場で製造させ、品質を向上させ、価格帯をぐっとラグジュアリーなものにしたの。そして、バーニーズ・ニューヨークと専属契約を結部ことによってブランディングに成功したのよ。こうして、軌道に乗ったマーク・クロスは、海外進出を果たすようになり(今ではアメリカ国内の売り上げは全売り上げの30%に過ぎない、一方、韓国では10%以上)、今に至るのよ。

    ニール・フォックス自身はかく語りき。「私は、ブランド力を高めるために、自社のバッグをリアーナ達に無料提供したことはない。リアーナ自身がバーニーズで、2、3個自社のバッグを購入したのが真実です」と。しかし、このバーグドルフ・グッドマン上がりの凄腕の言葉を額面どおり信じるわけにはいかないだろう。



    グレースボックス 316,545円 ★★★★★





    グレース・ケリーが『裏窓』の中で使用していたマーク・クロスの旅行用開閉式バッグ「オーバーナイトケース」を、イタリア製高級サフィアーノレザーを使用した現代風なショルダーバッグに変えたもの。

    真紅のライニングと、完全無欠なまでに無駄な装飾を削ぎ落としたボックスシルエットが特徴の、新生マーク・クロスのアイコニック・バッグよ。


    レザー×籐ハンドバッグ 376,672円 ★★★★★




    オールハンドメイドで作り上げられた籐バッグは、ハンドルとフラップにピーチカラーのイタリア製の高級サフィアーノレザーを使用した、キュートな大人の女性の魅力を演出することが出来るアイテムよ。

    これからマーク・クロスが日本国内で認知度を高めていくためには、もう少し価格帯にふり幅を作っていかないと、今の価格帯だけで、やっていくことは非常に厳しいでしょうね。



    カテゴリー一覧

    女を磨くファッション・アイコン一覧

    2018/19おすすめラグジュアリーバッグ

    売れるブランド販売員の特徴

    カイエ・デ・モード目次

    PAGE TOP