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【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART9<エルメス>

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エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

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9.エルメス

前シーズン記事 2018年春夏おすすめラグジュアリーバッグPART7<エルメス>

エルメス・ジャパンは、全販売員の教育を一からやり直す時期に差し掛かってるのかもしれない。あらゆるラグジュアリー・ブランドの中で、ここまで接客力と、商品に対する説得力を持たない販売員が揃っているところを私は知らない。箱ばかりが優雅で、中身は空っぽの典型が、このブランドには、銀座から大阪・神戸まであらゆる所に蔓延しているの。病根は深いわよ。

ラグジュアリー・ブランドの中で最も接客力が低いブランド。何よりもダメなのは、常連のお客様を接客することに慣れて、自分達も『華麗なる一族』なのだと販売員の多くが勘違いしてしまっているところにあるの。それは、他ブランドの販売員よりも、説明が明らかに雑で、知識が低いところにも現れているの。「細かく説明しなくても、すぐに購入してくれる人こそエルメスのお客様」という空気がここには流れているわけ。

エルメス・ジャパンの最大の問題点。それは他ブランドよりも、販売員の高齢化が進み、若者が生き生きと仕事出来ない環境にあるの(エルメスの販売員の多くが、外見的にラグジュアリー感を漂わせられていない)。そして、長年エルメスにいる販売員の多くは、明らかにファッションシーンについて勉強していない。さらに、恐ろしいことなんだけど、(エルメスのフレグランスを例にとると)スペースを割いてフレグランスを販売している割には、フレグランスを売る術を知らない。いっそのこと、ブルーベルの精鋭部隊に販売を任せれば、確実にフレグランスの売り上げは10倍は上がるでしょうね(少しはルイ・ヴィトンを見習ったほうがいい)。

現在の実情はこうよ。ファッション感度の高い富裕層は、エルメスの常連にはならず様々なラグジュアリー・ブランドで身を固める傾向にある(エルメスは1,2品程度のみ身につける)。そして、ファッション感度という概念が存在しない富裕層は、全身エルメスで身を固め、〝ブランド負け〟してしまっているのである。

そろそろエルメスは、ファッション・ピープルのために閉ざされた門を開くべきなの。だから、もうそろそろ血を入れ替えないと、このままでは、いまだに〝エルメス神話〟を崇拝している〝エルメス負けしている〟信者だけで成り立つラグジュアリー・ブランドに成り下がってしまうでしょうね。

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エヴリンⅢ(トロワ) ラージ 453,600円 ★★★★★





エルメスのバッグの多くは、人気があっても廃盤になったり、手に入りにくいものが多いの(特にコンスタンス!)。そんなエルメスにおいて比較的手に入りやすい定番バッグが、1978年より発売されているエヴリンよ。肩掛け、もしくは斜め掛けするエルメスのカジュアル・バッグの代名詞なの。

元々は、1978年に、エルメスの馬具工房部門の責任者だったエヴリン・ベルトランが、馬を手入れするブラシなどを運ぶためのバッグとして創造したエヴリンⅠ(アン)がその原型なの。軽くて丈夫で傷がつきにくいエルメスの牛革=トリヨン・クレマンスが使用されており、通気用の穴として「H」のパンチング装飾が施されたこのバッグは、今では三代目エヴリン(エヴリンⅢ)として、3回のモデルチェンジを経て今に至るのよ。

収納力も抜群で、エヴリンⅢからショルダーベルトが調整出来ることになったことで、完全にユニセックス・バッグとしての地位も獲得したバッグなのよ。