15.メゾン・マルジェラ
マルジェラのニュー・アイコン・バッグ=グラムスラムは、枕バッグというよりは、ドラゴンボールの筋斗雲(きんとうん)バッグと呼ぶ方が相応しいんじゃないかしら。全てにおいて、眠気よりも、むしろ元気を与えてくれそうな大人の女性のためのぬいぐるみのようなバッグね。 |
マルタン・マルジェラ(1957-)が、1988年にフランス・パリでメゾンを創立してから、30周年を迎えたメゾン・マルジェラ(マルジェラ自身は2008年に引退)。2014年よりクリエイティブ・ディレクターに就任しているジョン・ガリアーノによって、日本においてもそのブランド人気は不動の安定感を保っているの。
それは、高感度なセレクト・ショップには必ず置いてあるブランドと言っても良いほどで、そういったショップには、必ずタビシューズが置いてあるの。タビシューズとは、マルジェラの1988年のファーストコレクションに登場し、以後、今に至るまでマルジェラを代表するアイコニック・アイテムよ。
ちなみに、私が最も嫌いなシューズのデザインのひとつなのこれは。それは、日本でこれを履いていると、どうしても鳶職の地下足袋を連想させてしまうからなの。
全くメディアに露出しなかったミステリアスなデザイナー・マルタン・マルジェラのデザインは、「脱構築・脱モード」であり、彼のクリエイションに影響を与えたのは、コムデギャルソンとジャン=ポール・ゴルチエだったの。そして、彼は、1997年から2003年にかけてエルメスのレディースのクリエイティヴ・ディレクターもつとめていたのよ。(圭子・スカイウォーカー)