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【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART15 <メゾン・マルジェラ>

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エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

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15.メゾン・マルジェラ

マルジェラのニュー・アイコン・バッグ=グラムスラムは、枕バッグというよりは、ドラゴンボールの筋斗雲(きんとうん)バッグと呼ぶ方が相応しいんじゃないかしら。全てにおいて、眠気よりも、むしろ元気を与えてくれそうな大人の女性のためのぬいぐるみのようなバッグね。


マルタン・マルジェラ(1957-)が、1988年にフランス・パリでメゾンを創立してから、30周年を迎えたメゾン・マルジェラ(マルジェラ自身は2008年に引退)。2014年よりクリエイティブ・ディレクターに就任しているジョン・ガリアーノによって、日本においてもそのブランド人気は不動の安定感を保っているの。


それは、高感度なセレクト・ショップには必ず置いてあるブランドと言っても良いほどで、そういったショップには、必ずタビシューズが置いてあるの。タビシューズとは、マルジェラの1988年のファーストコレクションに登場し、以後、今に至るまでマルジェラを代表するアイコニック・アイテムよ。

ちなみに、私が最も嫌いなシューズのデザインのひとつなのこれは。それは、日本でこれを履いていると、どうしても鳶職の地下足袋を連想させてしまうからなの。

全くメディアに露出しなかったミステリアスなデザイナー・マルタン・マルジェラのデザインは、「脱構築・脱モード」であり、彼のクリエイションに影響を与えたのは、コムデギャルソンとジャン=ポール・ゴルチエだったの。そして、彼は、1997年から2003年にかけてエルメスのレディースのクリエイティヴ・ディレクターもつとめていたのよ。

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ミディアム・グラムスラム・バッグ 213,840円 ★★★★★







ジョン・ガリアーノが、メゾン・マルジェラの2018年春夏パリ・コレクションのランウェイでデビューさせたバッグ「グラムスラム」は、登場した瞬間にセンセーションを巻き起こしたの。〝枕のように〟抱きかかえられると形容されるこのバッグなんだけど、どちらかというと〝お気に入りのぬいぐるみのように〟という形容の方が正しいんじゃないかしら。

普段はクールな物腰の大人の女性が、自宅のベッドでは、少女時代からのぬいぐるみを大切に保管しており、それに抱きついてリラックスしている姿を連想させるバッグよ。

キルティングディテールのラムスキンのナッパレザーを使い、クラッチとしても、取り外し可能なショルダーストラップを付けてショルダーバッグとしても、ハンドバッグ、クロスボディとしても4WAYで使えるバッグとしても、優れもののバッグなの。


しかし、グラムスラム・バッグは、2016年春夏のセリーヌのコレクションで、フィービー・ファイロが発表したピローバッグから相当影響を受けてそうなバッグよ。