京都伊勢丹の、フレグランス天国
京都伊勢丹の6階は、紳士服/紳士用品雑貨のフロアになっています。しかし、ここには、女性にとってハイセンスなフレグランスコーナーが存在します。そのブランドたるや、ブルーベル様が取り扱っていないものも含むそうそうたるラインナップです。
- エルメスの調香師ジャン=クロード・エレナとその娘セリーヌ・エレナによるザ・ディファレント・カンパニー
- 80年代に資生堂を世界のSHISEIDOに変えたセルジュ・ルタンスのフレグランス
- 貴族のフレグランスを作り続けてきた〝王妃の水〟サンタ・マリア・ノヴェッラ
- 日本的なネーミングの香りで話題のミルコブッフィーニ
- 新星でミント使いが気になるヒーリー
- イギリスを代表するペンハリガン
- オリヴィア・ジャコベッティやエレナらスター調香師が調香しているラルチザンパフューム
オススメ店その2。京都伊勢丹店フレグランスコーナー
ここで購入するときは、必ずフレグランス・エキスパートと呼ばれる方とお話することをお勧めします。特にKAORUリングをつけた女性販売員の方は、その知識量及び接客姿勢が素晴らしく、フレグランスに対する認識が変わる旅になること思います。これほどフレグランス愛の強い方は、なかなか西日本にはいません。そして、何よりも太陽のような明るさに好感が持てる女性です。これからのラグジュアリー・ブランドの販売員に求められる美徳は、そのブランドに対する愛だけでなく、そのブランドを包括するアイテム(この場合は、フレグランス)に対する愛を感じさせる人であり、明るいパーソナリティを兼ね備えている人かということです。
私は、多くのラグジュアリー・ブランド・ショップの片隅で埃をかぶっている(特にディオール路面店の「ラ コレクシオン プリヴェ クリスチャン ディオール」)フレグランスを、まずそこで働く販売員の方々は手に取り、フレグランスからファッションに対する失われた感性を蘇らせることをお勧めします。フレグランスを知らない人は、もはやラグジュアリー・ブランドを販売することは出来ません(これは言い切れます)。来店されたお客様のフレグランスを知るという高度なファッション感度が、これからのラグジュアリー・ブランドを販売する人々には求められます。
フレグランスを愛する心の伝え方。それは、ラグジュアリー・ブランドを販売する人にも求められるそのブランドに対する愛の伝え方の基本姿勢となります。自社ブランドのフレグランスに対する勉強不足は、そのままそのブランドに対する偽りの愛(もしくは、失われた愛)を表します。おもむろにお客様の前で、通達資料を広げ、フレグランスについて説明するだけでなく、ムエットさえもそこにはないという、何を売らんとしているのか理解していない軽蔑すべき人々の姿とは全く対照的な姿を京都伊勢丹6Fのフレグランス・エキスパートの彼女は持っています。
京都四条。パリ、ローマとなりえる芸術の都。
さて、速やかに四条に移動しましょう。地下鉄で10分ほどで到着します。地下鉄四条駅で下車し、ラクエ四条烏丸に向かいましょう。四条のファッション・ルートの出発点をレディース・アイテムのセレクトに定評のあるストラスブルゴに定めます。ここのセレクトの姿勢は、男性が思わず二度見てしまう、それでいてお色気全開の媚びたファッション・アイテムではない、洗練された「二度見させるオンナ」のアイテムを集めている点で一貫しています。
オススメ店その3。ストラスブルゴ京都 ラクエ四条烏丸店
- バルバの美人シャツ
- カレント・エリオットとシビリアのボーイフレンドデニム・パンツ
- ジャンヴィト・ロッシのブーツとパンプス、編み上げシューズ(ここのジャンヴィトのセレクトは素晴らしい)
- チャーチのバイカラー・ドレスシューズ
- プロエンザ・スクーラーのモード・クラッチ
- マルベリーのスタッズ付きレザートート
- 安定のジェイ&エム デヴィッドソンのイソギンチャクバッグ
- アニヤ・ハインドマーチのレザーステッカー
- サイモン・アルカンタラのエレガントなジュエリー
京都四条は、ファッション感度の高い女性にとって日本でも有数のファッション都市です。それは、ファッションに触れ合いながら、一歩道を外れていくと、そこには、祇園があり八坂神社があり、そこまで行かなくても町屋が点在しているという「和の空間」を感じ取ることが出来るからです。和を感じながら、ファッション文化にも触れ合うことにより、日本人の独特な感性を研ぎ澄ますことが出来ます。これは明治神宮を一歩出れば原宿という感覚の比ではありません。
観光客にとって、高台寺、建仁寺、清水寺、知恩院といった重量級「和スポット」へ徒歩で行ける四条という都市の便利さに、日本人の繊細な感性により生み出されるファッション文化がミックスされたならば、それは世界に冠たるファッション・シティの誕生となることでしょう。
話をストラスブルゴに戻すならば、ここは女性販売員の方のレベルも高く、特にクロムハーツを愛用している販売員さんのスタイリング・センスはとても参考になります。