ファッションコラム

2016年AWファッション・ガイド京都編<レディース>2(2ページ)

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四条通りを効率よく廻りましょう。

次に向かうのは、ストラスブルゴのほぼ向かいにあるプレイン・ピープルです。東京・青山に本店があり、東京には多くの店舗があります。そして、東京のファッション感度の高い女性の注目を集めています。関西にはまだ3店舗展開なので、とても貴重です(そう!今が一番いい時期です)。それはセレクトショップの運命論なのですが、店舗数が増えれば増えるほど、一般的な客層もターゲットにする必要性に迫られ、そのセレクトショップはやがて、その人気の原動力となった個性的なセレクト力を発揮できなくなります。

つまり当初は、どれだけ素晴らしいセレクト力を発揮していても、店舗数が増えれば増えるほど、その濃い血が薄められていくように、本来そのセレクトショップが持っていたテイストは、悪く言うと平均値になってしまうのです。本来は、セレクトショップの支店は全国で3~6店舗で十分なのです。更に、店舗数が多くなれば、販売員の質も低下していきます。

check-c12 オススメ店その4。プレイン・ピープル ラクエ四条烏丸店

ミニマルなアイテムで統一されており、自分のファッション・スタイルの中にどうミニマルを落とし込んでいくかというワクワク感を沸き立たせてくれるショップです。静謐な雰囲気と落ち着いた接客姿勢が、「優しいファッション・アイテム」を感じ取る心の扉を開いてくれます。それは、色々なフレグランスを匂いだ後に、必要なコーヒー豆の役割を果たしてくれています。ここが今、日本中で勢いがある理由がわかります。それはすべてのアイテムが「生きていて、優しい」からです。

check-c12 オススメ店その5。トゥモローランド四条通り店

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ラクエはこの二店舗さえおさえれば十分です。さぁ、外に出て、京都の空気を味わいましょう。京都の空気はいつも澄んでいます。そして、そのまま四条のメインストリートである四条通を、八坂神社方面に向かって歩いていきましょう。烏丸通と交差する信号を渡り、ラクエから徒歩2分に位置する次の目的地トゥモローランドに向かいましょう。ここはうっかり見逃すつくりになっていますので、ご注意ください。

ジャンヴィト・ロッシ、セルジオ・ロッシ、アニヤ・ハインドマーチ、クロエ、チャーチ、ペリーコ、マルベリー、エマニュエラ・ペトロガリ等、上品かつ20代以降の洗練された女性に合うアイテムがセレクトされています。ショップの内装の雰囲気もラグジュアリー感が漂い素晴らしいです。それでいて販売員の方々が気さくで、知識も程ほどあるのもココの魅力です。

ここのメンズに関しては、スーツを購入するのでなければ、(徒歩15分で行ける)トゥモローランド京都BAL店に行くべきでしょう。しかし、レディースに関しては、京都BAL店とは違うセレクトがされており、どちらかというとドレッシーなアイテムも多く、フォーマル・ミックスを考える女性にとっては、見過ごしてはならないお店です。近接するユナイテッド・アローズとここの明確な違いは、ファッションが好きか、オシャレが好きかの違いです。

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なぜ大丸京都店から物足りなさが生まれるのか?

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そして、再び、四条通に戻り、大丸京都店に入りましょう。そして、2階にあるインポートファッション・コーナーで、目の保養をしましょう。ここでおすすめなのが、サンローランディースクエアードセルジオ・ロッシです。

check-c12 オススメ店その6。サンローラン大丸京都店

さて、あなたの行軍は、四条の三大百貨店(マルイは除く)の一つ、大丸に到達しました。かつて衰退の危機を迎えていた大丸京都店は、リニューアルを終えて、特に2Fのインポートファッション・フロアーが充実しております。私が愛するサンローランの登場です。そこにはファッション感度の高い女性販売員の方が何人かいます。はっきり断言するならば、京都高島屋よりも販売員の質、商品数及び、スペースのラグジュアリー感は、こちらに分があります。しかし、わずか徒歩10分の距離にサンローランが二店舗ある理由が分かりません。

こういった計画性なきラグジュアリーショップの乱立のあおりを食らうのは、販売員の皆様です。お客様に対してそのラグジュアリー・ブランドの持つ特別感が失われるだけでなく、「ここで買わなくても、あっちでまた買えばよいか」という気にさせられてしまうからです。そして、店舗の諸経費と販売員経費はかさみ、相対的に販売員の低賃金が保証される現状を生み出しているのです。

ラグジュアリー・ブランドを販売する人が今、ラグジュアリーという言葉とは無縁の低賃金労働を強いられています。そんなラグジュアリー・ブランドの現状を明確に変えていかなければなりません。ユニクロがブラック企業と叩かれた時に、なぜラグジュアリー・ブランドの上層部はなりを潜めていたのでしょうか?その理由は、アパレル全体が、ブルボン朝のような王と貧民の体制を取っており、華やかな部分は、そういった奴隷により、支えられているからなのです。つまり彼らこそが、本当の意味でのファッション・スレイブなのです。

この店舗のサンローランのうちの女性販売員2人は、梅田阪急メンズ館の販売員を経験しており、エディ・スリマンによるサンローラン全盛期の中、躍進を遂げた〝梅阪サンローラン革命〟を知る販売員の方々です。

そして、ディースクエアードも悪くはありません。関西でレディースが充実している店舗が少ないので、貴重です。残念なのは、グッチのミケーレ仕様のスペースです。ただ一言言わせてください。そこにいる販売員が、その空気を掴んでいるのかどうか?お客様が、ただ大丸の販売員がそこにいるだけなんだと感じてしまったならば、その人は、そこには足を踏み入れません。こういう場所に必要なのは、エッジーな見た目のアンドロギュヌス的な販売員です。これからのアパレルに必要なのは、臨機応変さです。ミケーレを売るグッチの販売員よ!スーツを脱ぎ捨て、ジョナサン・アンダーソンの服を着よう!そして、こう言うのだ、「ジョナサンも大好きです。そして、ミケーレも愛しています」とだけ。

大丸京都店が物足りなく見えるのは、ビッグメゾンの販売員のほとんどが、典型的な地方のラグジュアリー・ブランドの販売員に多い、勉強不足及び、ファッションに無関心な姿を、容易に認識させる姿を曝け出しているからです(制服の着こなしとアイテムのアンサンブルの致命的なセンスのなさ等)。的確に言うならば、ショップイメージに負けている販売員の巣窟と化しています。彼女達の服装を、イオンスーパーのレジ打ちの服装に変えても全く違和感が感じないと感じさせるところに、百貨店がインポートファッションを売るにあたって乗り越えないといけない壁に気づかされます。

※ファッション・ルートの開拓とは、日本のファッション文化を充実させるための神学者達による実践の発表です。それは独断と偏見に満ちた意見を発表する姿勢ではなく、現在の日本のラグジュアリー・ブランド及びセレクト・ショップが抱えるファッション文化の危機から目を背けない記事の記載を心がけております。アパレル及び美容を含むファッション業界において、販売員は、そのブランドの外交官であり、そのブランド・イメージを映し出す鏡なのです。

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