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P.Seven茶香水 コレド室町テラス店【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

東京
© P.Seven茶香水
東京
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P.Seven茶香水 コレド室町テラス店

聖地評価:三ツ星
ここ数年のうちにあっという間に日本の香水愛好家だけでなく、香水に興味を持ちはじめた方々のハートを鷲掴みにした「P.Seven茶香水」の旗艦店。正統派女性アイドル・グループのメンバーに居そうないつも素敵な笑顔で接客してくださる女性店長様が、その香りの世界観を丁寧に伝えて下さる『お茶の香りの聖地』です。

場所 東京・日本橋
住所 東京都中央区日本橋室町3丁目2−1 コレド室町テラス 2F
電話 03-6910-3969

三井不動産が、日本橋再生計画の一環として2019年9月27日にオープンさせた「COREDO(コレド)室町テラス」。その名の意味は、英語で〝核〟を意味する〝CORE〟と〝江戸〟を意味する〝EDO〟を組み合わせた造語で、〝江戸の中心〟です。この2階にある「誠品生活日本橋」の中に、2012年創業の台湾茶のフレグランスブランド「P.Seven茶香水」の日本初の店舗が誕生しました。
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2012年創業の台湾茶のフレグランスブランド「P.Seven茶香水」

コレド室町 ©Mitsui Fudosan Retail Management Co., Ltd.

コレド室町テラス ©Mitsui Fudosan Retail Management Co., Ltd.

三井不動産が、日本橋再生計画の一環として5つの街区を2024年までに再開発していくと発表した後、2010年10月28日に、その第一弾として「COREDO(コレド)室町」がオープンしました。その名の意味は、英語で〝核〟を意味する〝CORE〟と〝江戸〟を意味する〝EDO〟を組み合わせた造語で、〝江戸の中心〟です。

そして、2019年9月27日にプロジェクト第四弾として「COREDO(コレド)室町テラス」がオープンしました。この2階のワンフロアに入っているのが「誠品生活日本橋」です。「誠品生活」とは台湾のセレクトショップであり、日本の代官山の蔦谷書店がモデルにしたことで有名な書店(1989年創業)としてはじまりました。

この中の一店舗として台湾茶のフレグランスブランド「P.Seven茶香水」が日本初進出することになりました。2012年にティーマスターである潘雨晴氏により創業されたこのブランドの名の意味は、苗字の〝P〟と幸運の番号〝7〟を組み合わせたものです。

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日本人で、お茶香水が嫌いな人はあまりいない。

© P.Seven茶香水

〝日本人でお茶香水が嫌いな人はあまりいません〟。お茶香水のはじまりは、ブルガリが1992年に発売した、ジャン=クロード・エレナによる「オ パフメ オーテヴェール」なのですが、今ではほとんどのブランドが一本はお茶の香水を出すほど、お茶香水は〝キラー・フレグランス〟と言われています。

さらにパンデミックによる閉塞感が、人々に〝誰かのためでなく、自分の心のための香り〟を求める傾向を高めてゆきました。そんな人々の心をがっちりと掴まえているのが「P.Seven茶香水」です。

このブランドのポップアップのイベントでも感じることなのですが、こちらの販売員の方々は、自分が働くブランドに対する愛だけでなく、台湾の文化に対する愛を感じさせます。ブランドのコンセプトが「台湾をまるごと瓶に閉じ込める」なのですが、日本人と共有しやすいお茶に対する愛を強く感じさせる所が、このブランドの最高の魅力だと思います。

カイエデモード初期にXの相互リンクをして頂いた所も含めて、〝心が温かいフレグランス・ブランド〟という印象がとても強いです。調香師の方を含め、性格のいい人たちが、温かい心で生み出しているように感じます。

意外に東京に住む人の間でも認知度が低い「COREDO(コレド)室町」は、デートスポットというよりも、感性の優れた友人同士で訪れて欲しい、〝心を豊かにしてくれるスポット〟だと思います。

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『お茶の香りの聖地』誕生

以下、2025年5月17日の追加記事となります。

© P.Seven茶香水

2025年2月28日に新作フレグランス「府城香」の発表会へのご案内を頂いていたのですが、日程が合わず参加できなかったこともあり、4月に、本部を通して、カイエデモードが女性店長様の説明を受ける機会を頂きました。

2023年のサロンドパルファンで彗星の如く現れ、瞬く間に香水愛好家と、香水に興味を持ちはじめたばかりの人々のハートを鷲掴みにしたP.Seven茶香水の魅力について約1時間説明を受けて感じたことは、何よりも、この店長様の、台湾に対する愛と自社香水に対する愛の深さです。

そんな世界観をアイドル級の愛くるしさと、心のこもった言葉により伝えて下さるので、ひとつひとつの香りにどんどん惹きつけられてゆきました。

カイエデモードが、P.Seven茶香水の魅力と、こちらこそが『お茶の香りの聖地』だと感じたポイントを羅列していきます。

  1. 台湾を代表する高級ホテル、台北圓山大飯店でティーマスターとして約5年ほど働いていたPanさんが全ての香りをクリエイトしている
  2. 台湾の魅力のすべてを、台湾の天然由来の香料を贅沢に使用し、まるごとボトルに収めていくというコンセプト(ひとつひとつの香りの物語を聞いているだけでワクワクします)
  3. その世界観を、素敵なアンバサダーとして伝えて下さる女性店長様の存在
  4. 台中市にある工場で、流木を活用した、自然のぬくもりを感じる所有欲をくすぐるボトルデザイン(意外なことでしょうが、日本の工場は、香水ボトルに関しては、魅力的なものを生み出せない環境なので、アジア圏の方が技術力の高い国が多いです)
  5. 同じ階に、専門の茶畑で生産されたこだわりの台湾ウーロン茶を飲むことが出来る茶荘、王德傳があること
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すべての香りのご案内を聴いた後で、特に印象に残った5つの香り

金萱桂花 © P.Seven茶香水

あくまで私の感じ方ですが、P.Seven茶香水は、アジア人女性(Panさん)だからこそ生み出すことが出来る、日本人女性や日本人男性の中に秘められた、アジアンビューティーのオーラをより覚醒させる、素肌にとろけて、やわらかく輝く〝フォルモサの水〟と言えます。特に気に入った香りが五つございます。

まず一つ目は「金萱桂花」です。金萱茶(キンセン茶=烏龍茶から改良されて作られた新品種の茶葉)とキンモクセイのハーモニーが美しく、高級台湾茶を素肌で味わう感覚に満たされる、肌を透かして心の澱みを洗い流してくれるような、うつくしくなる恵みのチカラを肉体にチャージしていくようです。

全ての香りから、優しさと温かさと静やかさのハーモニーが大切にされていることを感じることが出来ます。どれほど偉大なるフランス人調香師でさえも表現することの出来ない、アジア人にだけ感じ取ることが出来る『茶の精神』がこのブランドの香りの中心にしっかりと存在しています。

それが昨今、色々なブランドにおいて量産中の茶の香りと、P.Seven茶香水の明確なる違いとして、素肌の上で感じ取ることが出来ます。

まさに、茶祖と呼ばれる鎌倉初期の禅僧、栄西が中国に二度渡り、茶種を持ち帰り、日本の地に植えたように、日本人の心の底にある、『茶』がもたらす中華文化と豊かさと華やかさが、静かに優しく、素肌の上で開花していくような、うちなる〝眠っていた美〟が覚醒するようなパワーがどの香りからも感じられるのです。

これはほぼすべての香りのキーノートとしてガイアックウッドが入っていることから生まれる効果なのかもしれません(ルラボの「ガイアック10」でも有名なガイアックウッド)。

他にも強く心を動かされた香りは、梅の実を燻製した烏梅と烏龍茶のスペシャルブレンド「暗香(アンシャン)」や、黒糖とアッサムティーが混ざり合い、自然でありのままの甘さで魅了する「璞香」。

玉香 © P.Seven茶香水

そして私が一番最初に衝撃を受けたP.Seven茶香水の香りである〝踊る東方美人〟「玉香」。〝ユーシャン〟という名前の響きといい、艶やかに舞う烏龍茶に、全身が満たされていくようです。

細妹安醬」〝シーメイアンジャン〟も、優美たる女性の煌びやかな肉体から放たれる素肌のシャンパンの香り=オリエンタル・ビューティの名に相応しい、誰からも愛されるであろう香りです。