ウード
原名:Oud
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2012年5月
対象性別:ユニセックス
価格:70ml/50,380円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
ウード嫌いの人におすすめしたい、ウードの香り

©Maison Francis Kurkdjian
フランシス・クルジャンが、2009年にメゾン・フランシス・クルジャンを創業した3年後の2012年に、当時世界的に人気が出ていた〝ウード=沈香〟をテーマにした香り「ウード」を発表しました。
星降る夜空の輝きが広がるサハラ砂漠の砂丘のきめの細かい砂の上に、不夜城のように現れる、ゴールドの彫刻が施された大理石の宮殿をイメージした、西洋の感性から生まれた贅沢なアラビアの香りです。
日本では本作のみの販売となっているのですが、パリの本店では、「ウード シルク ムード」(2013)「ウード ベルベット ムード」(2013)「ウード カシミア ムード」(2013)「ウード サテン ムード」(2015)と合計5種類のウードの香りが発売されています。
〝果実のようなウード〟という表現がぴったりなクルジャンのウードは、ウードの香りが連想させる〝アニマリックな重量級の香り〟というイメージを180度変えてくれる〝おいしく食べることが出来そうな、ピーチのようなウード〟です。
おいしく食べることが出来そうな、ピーチのようなウード

フランシス・クルジャン ©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian
ウードは今世紀のアンバーグリス(龍涎香)とも言えるでしょう。木とコケの中間に位置する天然の原料で、奇妙な形にすることができます。荒々しく原始的な側面があり、官能的であることを求める動物のような性質を持ち、むしろシルクをまとった大きな猫の魂のようである。
フランシス・クルジャン
完熟のピーチに、一口かぶりついた瞬間のように、果蜜がじゅわっと広がっていく(アプリコットのような)感覚の中に、静かに佇むシダーウッドと甘くて辛いパチョリが溶け込んでいくようにしてこの香りははじまります。
さらに、すぐにレモンのようにスモーキーな樹脂エレミと、スパイシーなサフランが加わり、素肌の上に、黄金の煌めきが生み出されてゆきます。サフランが香りの中心で美しく広がります。
そして満を持して、ラオス産のウードの到来と相成ります。クリーミーでフレッシュな、素肌との相性が抜群な〝おいしく食べることが出来そうな、ピーチのようなウード〟の神秘的な余韻に溺れるように満たされていくのです。
ウードに対する固定観念を吹き飛ばしてくれる、ウード初心者にとって中毒性のある、知らぬ間に〝ウードの魅力に溺れていく、受け止めやすいウードの香り〟です。
香水データ
香水名:ウード
原名:Oud
種類:オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2012年
対象性別:ユニセックス
価格:70ml/50,380円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
シングルノート:インドネシア産パチョリ、アトラス産シダーウッド、サフラン、ラオス産アガーウッド、エレミ