モン ニュメロ9
原名：Mon Numéro 9
種類：オーデコロン
ブランド：ラルチザン
調香師：ベルトラン・ドゥシュフール
発表年：2011年
対象性別：ユニセックス
価格：100ml／18,700円
モン ニュメロ・コレクションとは
@L’Artisan Parfumeur
2011年に発売されたラルチザンのフレグランスコレクション「モン ニュメロ」（マイナンバー）は、ベルトラン・ドゥシュフールが、8つの旅、8つのテーマ、8つのムードをシャッフルして、2年の歳月をかけてクリエイトしたフレグランスコレクションです。
その元ネタは、2009年に10人の顧客のために作り上げた2万ドルのビスポーク・フレグランスです。
その最高級フレグランスを、ラルチザンの市場ベースに乗せていくために、通常の調香のルールを逸脱した、未知なる香りの世界を追及するというコンセプトにより、1から10までナンバリングされた8種類の香り（2と5は存在しない）として転生させたのでした。こうして生み出された8種類の香りは世界各地で販売されました（ちなみに5が存在しないのは、シャネルNo.5に対する敬意の証として）。
間違いなくルラボのシティ・エクスクルーシブから影響を受けたコレクションです。2019年10月現在、日本で手に入るのは「モン ニュメロ9」のみです。
「モン ニュメロ9」についての解説
2011年にパリ、ロンドン、ニューヨーク、日本のラルチザンのブティックでのみ販売された香りです。
「モン ニュメロ9」は、オーデコロンの新解釈として発表されました。それは日本の温泉からインスパイアされた香りであり、コロンに大地が私たちに与えてくれるミネラルの効果を加えた、オーデコロンを〝元気玉〟にしたような香りです。
ぴりっとするシソの葉の香りとミルラとムスクのコントラストが実に斬新です（通常オーデコロンにシソの葉やミルラといった香料はみられない）。特徴のひとつとしてドライダウンにおけるムスクの溢れんばかりの存在感（官能性）が、シソの葉に不滅の生命力を与えています。
8種類の中で唯一のオーデコロンです。ちなみに他の香りは全てオード・パルファムです。
日本未発売の「モン ニュメロ」について
@L’Artisan Parfumeur
「モン ニュメロ1」は、マレーシアでのみ販売されました。軽やかな春の雰囲気を、洋ナシ、ミモザにバニラを絡めあわせ繊細に表現したフルーティーフローラルな香りです。
「モン ニュメロ3」は、ミュンヘンでのみ販売されました。シャンパンのようにしゅわっと弾けるオープニングから、ベチバーの様々な局面を捉えたエネルギッシュな男性向けの香りです。
「モン ニュメロ4」は、ロンドンでのみ販売されました。古きよき時代への回帰をテーマにした仕立て上げられたスーツのような上品な香りです。それはシェービングクリーム（＝フゼア）を連想させるラベンダーやレザーによってクラシックなムードが演出されています。
「モン ニュメロ6」は、イタリアでのみ販売されました。アジアのモンスーンをイメージした、オゾニックなパイナップルとマンゴーにアンバーが絡み合う官能的な香りです。雨によって再生される惑星がテーマです。大地の汚れをわずかに感じさせるところがこの香りのまた素晴らしいところです。
「モン ニュメロ7」は、英国でのみ販売されました。インドの寺院からインスパイアされた、チューベローズとジャスミンがチャイと絡み合いオリエンタルな雰囲気を放つ香りです。〝踊るチューベローズ〟チューベローズ・フレグランスの隠れた名香と言われています。
「モン ニュメロ8」は、香港でのみ販売されました。オペラの夕べに、ベアショルダーのドレスを着て、カシミアのストールを身に纏う淑女をイメージした、アイリスのパウダリーなフローラルムスクの香りです。その奥には金木犀と水仙が香り立つ「毛皮の香り」です。
最後に「モン ニュメロ10」は、世界のバーニーズ・ニューヨーク店舗でのみ発売され、日本においてもバーニーズ・ニューヨークで発売されました。
※2014年12月に3、4、7、8のナンバーが、かつて南青山に存在したラルチザン・パフューム表参道本店とラルチザン・パフューム・オンラインストアで限定発売されたこともある。
香水データ
香水名：モン ニュメロ9
原名：Mon Numéro 9
種類：オーデコロン
ブランド：ラルチザン
調香師：ベルトラン・ドゥシュフール
発表年：2011年
対象性別：ユニセックス
価格：100ml／18,700円
トップノート：シトロン、メキシカンライム、レモンプチグレン、ラベンダー、コリアンダー、ルバーブ
ミドルノート：シクラメン、シソ、ターキッシュローズ、ミルラ
ラストノート：ベチバー、パチョリ、ムスク、アンバー