世界中の路上でゾンビ・ダンスするヤツラ増殖
「スリラー」 1983年11月リリース。全米第4位／全英第24位
アルバム『スリラー』からの第7弾シングルであり、歴史に残るPVを生み出した作品です。当時お金をかけてもPVにかける予算は5万ドルだった時代に、50万ドルかけて製作しました。しかも、約14分にも及ぶ50年代ホラー映画風のショートフィルムであり、マイケル・ジャクソン自身がリック・ベイカーの特殊メイクにより狼男とゾンビに変身します。そして、ゾンビ・ダンスを集団で踊り始めるのです。
このPVは『アニマル・ハウス』（1978）『ブルース・ブラザース』（1980）などで売り出し中の映画監督ジョン・ランディス（1950－）により撮影されました。彼は1981年に『狼男アメリカン』というホラー・コメディを監督しており、これを見たマイケルが、彼の起用を希望し、直接電話して依頼しました。作品中のナレーションは、往年のホラー映画俳優ヴィンセント・プライスです。彼の声音がこの曲の影の功労者と言ってもいいほどの効果を生み出していました。
更に45分の撮影風景を編集したVHSビデオが販売されました（これがビハインド・ザ・シーンのはしり）。そして、世界で900万巻売れる大ヒットになりました。世界で始めて本格的なミュージック・ビデオが生まれた瞬間でした。
マイケル・ジャクソンとゾンビ達。『ゾンビ』の公開が1979年。
ゾンビ・ダンス。もう何も言うことはありません・・・
マイケル・ジャクソンと言えばこのバイカーでしょ！
このバイカーの最大の特徴は袖の上がり方にあります。
「休むことも満足することもなく挑戦する完璧主義者」ジャクリーン・ケネディ・オナシス。
マイケル・ジャクソン・ルック10 スリラーバイカー・スタイル
- デボラ・ナドゥールマン（ジョン・ランディスの妻）のデザインによる赤のカーフレザーのバイカージャンパー
- 赤のパンツ
- 白ソックス
- 黒レザーのペニーローファー
狼男になったマイケル・ジャクソンとジョン・ランディス。
バッド・ワールド・ツアーで「スリラー」を歌うマイケル。
このスタジャン。アームがレザーですね。
マイケル・ジャクソン・ルック11 スタジャン・スタイル
- 赤と黄色のアイビー・スタイル・ジャケット。ウールのボディとレザーのスリーブ、ニットのカフスとカラーとウエストバンド。胸にMのワッペン
- ブルージーンズをロールアップ
- ネルシャツ
- 白のソックス
- 黒レザーのペニーローファー