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【ディプティック】ロー(ノーバート・ビジャウイ)

その他
©Diptyque
その他ディプティックブランド調香師香りの美学
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ロー

原名:L’Eau
種類:オード・トワレ
ブランド:ディプティック
調香師:ノーバート・ビジャウイ
発表年:1968年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,700円
販売代理店ホームページ:ベルコスメ

ディプティック オードトワレ ロー 100ml DIPTYQUE L’EAU DIPTYQUE EDT

価格:19,309円
(2022/7/16 17:12時点)
感想(1件)

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ディプティックのはじめての香水

ポマンダーを持っているエリザベス女王の肖像画。

1968年に調香師ノーバート・ビジャウイによって作られた最初のディプティックの香りは、「ロー」と呼ばれるオーフレッシュでした。ディプティックはデスモンド・ノックス=リットがこの香水を調香したと主張し、その神話に執着してきた。そのため、ノーバートの功績を隠してきた。

デスモンドは画家だった。そして、もちろん彼は香りを調香できない。ただし、とても優れた香水のクリエイティブ・ディレクターだった。

チャンドラー・バール

1961年に創業したディプティックがオリジナルの香水をはじめて販売したのは1968年のことでした。創業してまもなくの頃、3人の創業者のうちの一人であるデスモンド・ノックス=リットは、英国文化に精通しており、まだフランスに紹介されていなかったペンハリガンやフローリスの香水を販売していました。

2年後、ディプティックは、英国の紅茶文化も取り入れた3種類のオリジナル・キャンドルを製造・販売しました。そして、その延長線上で、デスモンドは、16世紀の英国のエリザベス朝時代にさかのぼるポマンダー(匂い玉)のレシピを香水として復活させようと考えたのでした。

かくしてデスモンドは、クローブとシナモンを中心に作り上げたポマンダーをノーバート・ビジャウイの所へ持ち込み、〝ジャンルに囚われない自由な香り〟という理想を目指して、ディプティック初の香水を完成させたのでした。まだまだスパイスを中心にした香りが珍しい時代の出来事でした。

パリは燃えていた!1968年5月革命のパリ。

警官隊と衝突する学生運動家たち。

そして、何よりも興味深いのは、ディプティックの最初の香りは、パリが燃えている5月革命の真っ只中に誕生した「革命の中で生み出された革命的な香り」だったということです。

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冬のパリを運んでくれる香り


シナモンとクローブの甘くもスパイシーな組み合わせが、まるでミルク風呂ならぬチャイ風呂に浸かっているような錯覚を覚えさせる。そんな贅沢なホットスパイスの抱擁からこの香りははじまります。

すぐにジンジャーが加わり、ホットスパイスが発泡するようにかき混ぜられてゆきます。そして、ジンジャーが収まるにつれ、生八ツ橋の生地を引っ張ったときに鼻に飛び込んでくるシナモンの温かい香りに包まれてゆきます。

一方で、パウダリーローズが、スパイスの合間に顔を見せ、とてもアンニュイなムードをかもし出してくれます。さらにミントのようなゼラニウムがソーピィーなアクセントを香りに与えてくれます。

やがて、クリーミーなサンダルウッドが、シナモンとクローブと溶け合い、肌の上に温かいスパイスの余韻を残してくれます。どことなく京都の名物八ツ橋を感じさせるようでいて、間違いなくこの香りは、パリを運んでくれる香りです。

枯葉とトレンチコートと岸恵子」さえ居れば、そこがパリになるように、この香りを振り掛けると、そこが冬のパリになるのです。

ポプリであり、チャイであり、トレンチコートにピンヒールをカツカツ鳴らしてサン・ミッシェル広場にかけての裏通りの石畳を歩くような香りです。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ロー」を「ポプリシプレ」と呼び、「香水メーカーがクラシックなものを作ろうとすると、昔の薬局の趣を求めることが多い。特にイタリアとイギリスのブランドでこの傾向が強く、年代物に見えるように作られた新品のマホガニー調の家具のように、仰々しく見える。でもディプティックはこれをまったく現代風に作ることで成功した。」

「イギリス風の香水をフランスへもたらす初の試みだった。ノスタルジックに調合されたローは理想のポプリのようないい香りがする。フランス風ならそうなっていただろうというような、アンバーを用いて隙間を埋めることも下支えすることもなく、それにもかかわらずギフトショップにあるようなありふれた没個性の香りにはなっていない。」

「シトラスとクローブと新鮮なグリーンの豊かなアコードを中心にオレンジシプレとよく調和し、古風なものを作る新しい手法で生み出されたこのいい香りを、何時間も漂わせる。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ロー
原名:L’Eau
種類:オード・トワレ
ブランド:ディプティック
調香師:ノーバート・ビジャウイ
発表年:1968年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,700円
販売代理店ホームページ:ベルコスメ


トップノート:シナモン、ローズ
ミドルノート:ゼラニウム
ラストノート:クローブ、サンダルウッド

ディプティック オードトワレ ロー 100ml DIPTYQUE L’EAU DIPTYQUE EDT

価格:19,309円
(2022/7/16 17:12時点)
感想(1件)

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