究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

ルラボ 丸の内【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2024】

東京
©LE LABO
東京
この記事は約5分で読めます。

ルラボ 丸の内

場所 東京・丸の内
住所 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号丸の内二丁目ビル1階
電話 03-6206-3302

東京の香水販売員の方々に最も影響を与えているレジェンドは誰かと聞かれたら、それは、GINZA SIXのルラボの元男性店長様でしょう。この方は現在ルラボ代官山におられます。かつてはディプティックの青山店の店長兼トレーナーを歴任された『東京のトップオブトップ』です。

スポンサーリンク

東京のトップオブトップ

©LE LABO

2017年4月20日にオープンした「ギンザ シックス(GINZA SIX)」に最初から存在する「ルラボ」は、代官山店に続く二号店としてオープンしました(後に、日本橋三越、青山、渋谷パルコ、二子玉川、ニュウマン新宿、六本木ヒルズ、原宿、下北沢、伊勢丹新宿へと拡大してゆきます)。

長らくギンザシックス店で店長として活躍してこられた方が、2023年12月15日に丸の内店オープンに伴い異動されました。この方は、東京の香水販売員の方々だけでなく、関西の香水販売員の方々にも(あとルイ・ヴィトン表参道のフレグランス・スペシャリストO様にも)絶大なる影響を与えておられます。

以下、この方の素敵なところを列挙させていただきます。

  1. ひとつひとつの香りに対する名人芸のような語り口。
  2. 香水のトレーナーも経験されているので、とにかく香りについての説明の引き出しが豊富です(東京の香水販売員の方々にとって、この方の接客を受けるのがステイタスらしい)。
  3. ヴィンテージ香水の知識は驚異的です。
  4. お会いして一秒で分かる溢れんばかりの香水愛。
  5. すべてがパーフェクト。

それにしても、丸の内店は、東京でも有数の接客力のある店舗(ニュウマン新宿も素晴らしい)でしょう。

スポンサーリンク

日本の香水販売員の方々に最も影響を与えている方

©LE LABO

この『東京のトップオブトップ』の方が、ルラボが代官山にしかなかった時代に育て上げた後輩販売員の方々や、ディプティックのトレーナー時代に育て上げた販売員の方々は、カイエデモードから見ても素晴らしい販売員様が多いです(ドルセーフエギアで活躍されています)。

簡単なことに見えますが、香水販売員にとって、成長できるかどうかの運命の分かれ目はいい先生(メンター)と出会うことが出来るかどうかにかかっています。素晴らしいメンターに巡り合う事が出来れば、香水に対する愛が化学反応を生み出し、自分でも驚くほどに素晴らしい香水販売員になることが出来ます。

一方、旧態依然とした、〝香水接客とは、ムエットに香りを吹きかけて、香料だけ読み上げ、後はお客様の近くに立って黙っておけばよい〟と考える尊敬に値しない店長や先輩の下で働くようになると、香水愛はあっという間に失われ、あれほど情熱的だった接客も、事務的かつ、お客様を値踏みするような「あなたは今日買うつもりないでしょ?」というような視線を向けてしまう販売員になってしまうのです。

この方をメンターと仰ぐ方々に共通している接客姿勢は、お客様に寄り添う姿勢です。決して、知識をひけらかさず、皆様、本当に心地よい接客をして下さるのです。

スポンサーリンク

ルラボで最も小さかったお店が、2024年3月、大きなお店になりました。

かつての高島屋大阪店。現在はこの10倍くらいの大きさ。©LE LABO

かつて大阪高島屋には、全国でも有数のフレグランスの聖地が存在しました。それはフレデリック・マル/キリアン(2019年3月1日~2022年まで)でした。そして、ここに隣接する形で存在していたルラボだけが残り、2022年に新たに誕生したビュリーの隣にこじんまりカウンターを構えていました。

そんな日本で最も小さいルラボ=『小さな巨人』で、長年頑張ってきた男性販売員様がおられました。ファッションが好きでセレクトショップで働いてきたこの青年は、ふとしたきっかけでルラボに出会い、香水愛に目覚め、転職したのでした。

一番小さな店舗で、ずっと頑張ってきたこの青年は数年後、店長になりました。そして、お客様と寄り添い香りを選ぶその姿勢と、素晴らしいスタッフに恵まれ、着実に売り上げを上げていったこの『小さな巨人』は、ついに、2024年3月、大きな店舗としてリニューアルすることになったのでした。

スポンサーリンク

大阪最高峰のルラボのフレグランス・スペシャリスト様

リニューアル前の阪急うめだ店 ©LE LABO

この男性店長様は、元々セレクトショップの販売員をされていただけあり、スタイリングするように香りを選んでくださる方です。とにかく色々なブランドの(昔の)香水と、香水の歴史について、とことんまで勉強しておられることがよく伝わってきます。

でありながら、決して香水の知識をひけらかしたり、お客様の話の腰を折ったりすることなく、丁寧にお客様の感覚を大切にしながら、香りを選んで下さる素敵な接客姿勢の方です。

ルラボのフレグランスの販売において、ごく稀に経験するのが、ムエットとちょっとした定型文のような説明(バニラアイスクリームに添えられたミントのような)だけで、沈黙で反応を待つという『どうですか?接客』の方がおられます。

しかし、彼は〝ゆっくりとお客様のペースを尊重して接客してくださる(押し売りする感じは全くない)〟本当に優れた接客力をお持ちの方です。

かつて私はこの店舗についてこう書きました。

日本で一番お店が小さいのですが、接客力はどのルラボの店舗にも負けない〝若いパワーと香水愛に満ちた〟店舗だと思います。

今、この店舗は美しい白鳥となり羽ばたいているのです。店舗スペースも広々としており、ゆったりと香りを販売員の方々に相談して選べる、最近のルラボでは減ってきたゆとりのある店舗だと思います。

神戸店 ©FASHIONSNAP

神戸BALが、2024年10月25日にリニューアルオープンしました。こちらの店長として高島屋大阪店店長様は、異動されました。