キャサリン・ヘプバーン

キャサリン・ヘプバーン2 『フィラデルフィア物語』2(2ページ)

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作品名:フィラデルフィア物語 The Philadelphia Story(1940)
監督:ジョージ・キューカー
衣装:エイドリアン
出演者:キャサリン・ヘプバーン/ケーリー・グラント/ジェームズ・ステュアート/ルース・ハッセイ



スカートを履いたアンドロギュヌス。

ギンガムチェック・スカート・スタイル

砂時計のような見事なシルエット。

ギンガムチェック・スカート・スタイル

二人の男性にキスをされる一人の女性の図。

ギンガムチェック・スカート・スタイル

古今ファッションは、女性的な曲線よりも男性的な直線を求めた。

40年代のハリウッド女優の仕草は常に優雅だった。

ギンガムチェック・スカート・スタイル

男達をベッドにして寝転ぶ美女。キャサリン・ヘプバーンは、当時としては特異な存在だった。そして、今ではスタンダードな存在になった。

ギンガムチェック・スカート・スタイル

エイドリアンのデザイン画。

キャサリン・ヘプバーン・ルック5 ギンガムチェック・ルック
  • パフスリーブのブラウス。ボウタイ
  • 赤と白のギンガムチェックのスカート。ハイウエストの4連プリーツスカート

今ではすっかりアンドロギュヌス・イメージとして、女性のファッション誌で取り上げられる頻度が高いキャサリン・ヘプバーン。しかし、20世紀において彼女ほど、本国アメリカと日本での人気の格差が激しい女優はいなかったでしょう。アメリカにおいては進歩的な女性像を作り上げた女優として崇拝され、一方、日本においては、自己主張の激しいきびきびとした早口と男らしい骨ばったスタイルにより、女性ファンを獲得できなかった人。

常にパンツスタイルを好んだ彼女が本作において履くスカート姿の美しさ。ファッションとは、ギャップを活かすことであり、それを知るものにとって大いなる力を発揮します。

この作品のほんとうの姿は謙虚という美徳をテーマにしたおとぎ話なのだ。ヒロインは王子と出会うが、自分でそれをだいなしにしてしまう。そして、もう一度始めにもどって、王子と自分とを再発見するまでが描かれる。またこれは真のサスペンスの要素をもった数少ないコメディのひとつでもある。最後の最後まで、ヒロインが誰と結婚するのか観客には読めないからだ。

ジョージ・キューカー

物語の中で、これぞ上流階級という立ち振る舞いをお見せするわよと、妹が登場するシーンがあります。トゥシューズを履き、さりげなく(『マリー・アントワネットの生涯』(1938)でノーマ・シアラーが着けていた)ダイヤモンドをつけて、ルルヴェしながら登場し、フランス語で話しかける。そして、唐突にピアノで弾き語りを始める(吹き替えなしで歌っている)。ぎょっとする記者の二人(ジェームズ・スチュアートとルース・ハッセイ)にとって、この姉妹の鷹揚に作り上げた上流階級のステレオタイプな姿が、毎日繰り返されている生活なんだと勘違いする可笑しさ。しかし、これはツイッターやブログなどのSNSで発信されているセレブ生活を真に受ける現代の人々となんら変わらない可笑しさなのです。

ここにファッションが持つ、偽りのライフスタイルを演出する力の恐ろしさが垣間見えるのです。そして、だからこそ、ファッションというものに、男女は夢中になり、そんな狂気の中から、たくさんの魅力的なシルエット、アイテム、スタイルが生み出されるということに私たちは気づかされるのです。



珍しくハイヒールを履くヘプバーン。

キャサリン・ヘプバーン・ルック6 文系女子ルック
  • ウィー・ウィリー・ウィンキー・ハット。トムソーヤチックな帽子
  • 大きなラペル付きボーダージレ
  • 白いシャツワンピース、パフスリーブ
  • タッセル付きのバイカラーのハイヒールパンプス

ジェームズ・スチュアートの身長が191cmと高いので、171㎝のキャサリン・ヘプバーンにしては珍しく10cmくらいはあるハイヒールを履いています。



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