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【ルイ ヴィトン】エトワール フィラント(ジャック・キャヴァリエ)

ジャック・キャヴァリエ
ジャック・キャヴァリエ ブランド ルイ・ヴィトン 調香師 香りの美学
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エトワール フィラント

原名:Etoile Filante
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:100ml/38,500円、200ml/53,900円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン

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11才の少年の〝星に願いを〟叶えた香り

Étoile Filante: The New Women’s Fragrance | LOUIS VUITTON

2020年1月28日(木)に発売されたルイ・ヴィトンの12作目(レ パルファン ルイ ヴィトン)のウィメンズ・フレグランス「エトワール フィラント」。

フランス語で「流れ星」の意味を持つこの香りは、「ミル フー」において、レザーとラズベリーの調停役を果たしていたオスマンサス(金木犀)を、センターポジションに据えた香りです。

ルイ・ヴィトンの専属調香師ジャック・キャヴァリエにより調香されたこの香りは、彼が少年時代に〝星に願いし夢〟を叶えた香りでもありました。

フランスのグラースで生まれ育ったジャックは、自身の父親も調香師であり、母親は香料成分のブレンダーとしてエドモン・ルドニツカの助手を務めたこともあるほどの人でした。

そんな両親の仕事を6才の頃より手伝うようになったジャックは、10才のころから、学校が休みの時期に、両親が働く香水工場で働くようになります。そして、朝の5時から7時まで2時間、父親から原材料についてみっちり学びました。「私のクリエイトのルーツはこの毎朝の二時間にあります」とキャヴァリエ自身も回想しているほどです。

そして、11才のとき、ジャックはある天然香料を父親に手渡され衝撃を受けたのでした。それは遥かかなたの中国からやって来たオスマンサス・アブソリュートでした。

オスマンサスは私の心を揺さぶった初めての香料の原料です。その得も言われぬ香り、そして遥か遠い異国を連想させるその名に、たちまち魅せられました。

ジャック・キャヴァリエ

数年の時が流れ、中国のフラワー・マーケットを訪問したジャック青年は、この時、オスマンサスの香りが、より魅力的な輝きを放つことに衝撃を受けました。そして、その原因がマグノリアにあることを知りました。

オスマンサスとマグノリアが良い塩梅で空気に漂いマッチしていたのです。そして、10代にして「オスマンサスとマグノリア」をブレンドした香りをいつか生み出そうと星に願うのでした。

ルイ・ヴィトンの光に包まれていく香り


いつまでも忘れない〝10代のころに受けた感動〟を蘇えさせるようなアプリコット(ピーチ)とカシスがシンクロするように煌くフルーティーな香りからこの香りははじまります。すべては中国産オスマンサスの〝光を放ちながら夜空を駆ける星のような〟フルーティーな側面により生み出されたトップノートです。

すぐにルイ・ヴィトン独自の二酸化炭素で抽出されたグラース産ジャスミンが、オスマンサスのフローラルの側面を引き立たせるように香り立ちます。この香りの面白さは、ウッディの要素が一切存在しないことです。

隠し味として、フィルメニッヒ社のフラネオールが使用されているのでしょうか?熟する一歩手前のストロベリーのような香りも感じ取ることが出来ます。

果実と花の香りを放つオスマンサスの前に、半世紀ぶりの対面を果たすが如く、中国産のクリーミーなマグノリアが、かつてジャックが青年時代に感じた奇跡のハーモニーを蘇えさせるのです。

そして、この瞬間、〝ルイ・ヴィトンが生み出した光の花〟に全身が包み込まれていくようにホワイトムスクが優しく、やわらかく、ふんわりと全てを〝静かなる高揚感〟へ導いてくれるのです。このホワイトムスクのパウダリーさだけがこの香りの鬼門かもしれません。

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香水データ

香水名:エトワール フィラント
原名:Etoile Filante
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:100ml/38,500円、200ml/53,900円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン


トップノート:アプリコット
ミドルノート:ジャスミン、マグノリア、オスマンサス
ラストノート:ホワイトムスク

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